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【第5回レポート】
12/19(土)にYahoo!様のオフィスにて、サービスデザイン方法論:コンセプトメイキング編の4回目が実施されました。今回のテーマは「サービスサファリ」。前回までの成果をもとに、プロトタイプを実際の状況で利用し、検証を行いました。
各グループ内で被験者役とディレクターと観察者の役割に分かれ、Prottで作られたプロトタイプを街へ持ち出し、アクティビティシナリオに準じた行動を行いました。行動中の観察や行動後に被験者へインタビューを繰り返すことにより、室内では気付かないことが明らかになっていきます。外で歩きながらプロトタイプを検証したり、電車に乗り、車内の中で利用するシーンでプロダクトを検証しているグループもありました。
会場に戻った後は、気付きと問題点を整理し、「アクティングアウト」で発表するために準備を行いました。発表では全5回で作ってきたものが、当初のペルソナやバリューシナリオから離れてしまっているグループもあり、その都度、講師から厳しい指摘もありました。
今回で全5回に渡るセミナーを終えましたが、実践編も含めて全9回の皆勤者19名に修了証をお送りしました。
受講者のみなさんが、このセミナーを通して学んだことを業務で活かし、ユーザとビジネスの両面から「コト」を考えぬくことを期待します。そして、社会により良いサービスを増やしていければと思います。
【第4回レポート】
11/28(土)にYahoo様のオフィスにて、サービスデザイン方法論:コンセプトメイキング編の4回目が実施されました。今回は「ペーパープロトタイプ」をテーマとして、前回までの成果をもとに、アプリUIの具体的な設計を行なっていきます。
この日はチームを2つに分け、それぞれ別行動をとるというユニークな進行です。一方のチームは、前回設定したシーンに沿って一通りのワイヤーフレームを完成させユーザー役に評価を行ってもらう「ストーリーボーディング」を担当し、もう一方のチームは、次回のサービスサファリに使用するプロトタイピングツール「prott」のためのUIの作りこみを担当しました。
ストーリーボーディングは浅野氏より、prottの説明は楽天の脇阪氏とgoodpatchの竹田氏より説明が行われました。説明後はひたすら制作。両チームとも前回までの結果と照らし合わせつつ、議論をしながらUIを完成させていきます。ラストは、ストーリーボードを用いた評価と、prottでのUI発表・講評です。恒例となっている常葉大によるリアルタイムドキュメンテーションは、今回も手法をブラッシュアップした新しい試みでセミナーの振り返りに貢献して頂きました。
次回はいよいよ連続セミナーの最終回であり、今までの集大成を実際の状況でテストしてみるサービスサファリです。
【第3回レポート】
10/24(土)にYahoo様のオフィスにて、サービスデザイン方法論:コンセプトメイキング編の3回目が実施されました。
今回が折り返し地点で、これまでに制作したペルソナやシナリオを元にサービスを具現化していくフェーズに移ります。まずはユーザー行動フローを理解するために「ストーリーボード」や「UXフロー」で構造設計を検討、グループごとにディスカッションを通して「ペーパープロトタイプ」を制作しました。
プレゼン時には、各グループが「アクティングアウト」を実演。「地方への旅行者を増やすためのサービス」というテーマで、実際にアプリを使っているユーザーの体験を実演しながら、UX上の欠陥がないかを検証します。途中、皆さんの素晴らしい熱演ぶりに拍手が湧き起こる一場面もありました。
ユーザーを演じている時、背後のプロジェクターには環境(景色や場所、状況)やそのときのアプリの画面が映しだされます。プレゼンをみたオーディエンスは、環境とユーザーとサービスの関係性を客観的に観察しながら「そもそものこのユーザーの欲求は?」「このサービスは、どうやってビジネスとして成立すると考えているか?」など、互いのグループでタッチポイント設計の問題点や改善案を話し合いました。
次回は、prottを使ってペーパープロトタイピングを行います。
【第2回レポート】
9/26(土)にYahoo様のオフィスにて、サービスデザイン方法論:コンセプトメイキング編の2回目が実施されました。
まず、HCD-Net台湾サービスデザインツアーから帰国したばかりの講師の浅野先生から、現地のホットな状況のご紹介がありました。デザインファームや大学との交流だけでなく、街中のあちらこちらをめぐることで市場の人々を体感できるエスノグラフィー的なツアーだったそうです。
続いて、セミナー第1回の受講者アンケートを踏まえて、学習と成長・ワークショップで学習するということなどの解説がありました。
本日のテーマは「構造化シナリオ法」、個人ワーク、グループ討議とみなさん集中して取んでいました。休憩を忘れて無我夢中だった人、ワーク中は疲れを感じず終わったらぐったりした人などいらしたようです。シリーズセミナーは、次の段階を学ぶと前回の内容がより深く理解できるように構成されています。それを実感しつつあるのではないでしょうか。
常葉大学のグラフィックレコーディングチームも、新たな工夫に挑戦していました。
【第1回レポート】
8/22(土)にYahoo様のオフィスにて、全5回のサービスデザイン方法論:実践編がスタートしました。
HCD-Netの理事である浅野氏を講師とした「ペルソナ /シナリオ」が第1回のテーマです。連続セミナーの初回ということで、最初に実践編全体の基礎的な内容の講義が行われました。
今回はあらかじめ参加者に自身の情報をまとめてきてもらいました。その情報を用いたインタビューからテーマを深堀りしていきます。
インタビューから得られた情報を分析していきますが、各チームここでインタビュー内容が不足だったためか滞ることがありました。講師のアドバイスにより、追加インタビューを行い分析をすすめることができました。こういった体験を通して、調査や分析の繋がりをより理解してもらえたかと思います。
また、今回も常葉大の学生によるグラフィックレコーディングが行われ、参加者の良い振り返りとなりました。新しい手法にチャレンジし、進化し続ける彼女たちにも注目です。
一昨年、昨年度と好評のうちに幕を閉じました、HCDプロセスを通じてサービスデザインを学ぶ「サービスデザイン方法論(全6回)の連続セミナーを、今年度更に体系的に学べるように再構成致しました。
上級者には戦略編、中級者には実践編、初心者には基礎編「人間中心設計の基礎」シリーズを用意し。講師は本機構理事やそれぞれの分野の第1人者が担当します。
是非この機会に、デザイナー、エンジニア、企画、広報など様々な分野の受講者を募りますので、体系立てられた知識と実践を身に着けて頂きたいと思います。
本講座は7月25日(土)をもちまして終了致します「調査(4回)」に引き続き、実践編の後半にあたります「コンセプトメイキング(5回)」です。
目的は、インタビュー調査やペルソナの作成から、サービスを創りあげるまでのプロセスを一貫して学ぶことあります。特に後半では、最近注目されているプロトタイピングツールを使って街に出てのサービス検証を行う予定です。
■講座名:サービスデザイン方法論実践編(コンセプトメイキング)全5回
■テーマ:HCD/UXの基礎的技術を、その利用フェーズに合わせて学ぶ
■スケジュール:
第1回08月22日(土):ペルソナ/シナリオ法 13:00~18:00(終了)
第2回09月26日(土):構造化シナリオ法 13:00~18:00(終了)
第3回10月24日(土):アクティングアウト 13:00~18:00(終了)
第4回11月28日(土):ペーパープロトタイプ 13:00~18:00(終了)
第5回12月19日(土):サービスサファリ 13:00~18:00
※第4回と第5回は、Goodpatch社のProttを使ってプロトタイプを作り、それを持って街に出てサービスの検証を行います。
■講師:全回とも当機構の浅野智氏(理事)と脇阪善則氏(評議委員)が務めます。
■協力:プロトタイピングツールに関して株式会社グッドパッチ社と株式会社アップアローズ社にご協力を頂きます。
■会場(全回共通):ヤフー株式会社
(東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー2F)
■履修証明証:実践編の調査・コンセプトメイキング全9回参加の方にはHCD-Netより履修証明証が出ます。
■定員:参加者40名・見学者の募集は行いません。
■参加費:会員:5万円・一般 7万円 一括納入(返金は致しません)
■懇親会:全回で実施予定 (各回4000円程度)
■参加申込方法:満席につき受付を終了しました。