HCDコラム

ショートコラム Vol.114

  最近イベントに参加すると、グラフィックレコーディングの現場を観察できる機会に遭遇しますよね。略してグラレコ、リアルタイムで思考プロセス から考察まで視覚化し、情報を共有そして新しいアイデアを創出する活動手法。これって一つひとつが著作物、ガチンコ作品。いつもどの様な仕上がりになるか 誰もが楽しみにしています。そしてグラレコされる話題提供者、講演先生も自分のイラストを楽しみにしていらっしゃいますね。今まで登壇者は、内容が理解されているか聴講者の反応を確認するレベルでしたが、グラレコは一瞬で確認でき内容に集中出来る様になりました。

  私、思うんです。仮説です。ひとつのテーマについて複数の話題提供人が討論する想定で、複数人のグラレコーターがグラレコを『用意ドン』で実施した場合に同じ様な結果になるでしょうか?ファシリテートする人間がしっかり進行してしまえば当然同じ結果になりそうですが・・・。

  討論現場では絶えず複数の要求意見と、人によって異なる重要度の取捨選択が行われています。その中でこれはっ!と感じた考え方から流れの中で集約の方向が 複数出てくる場合もあると考えています。そんな結果の方が新しい見方を知る事ができて、私は嬉しくそれを期待してしまいます。出来レースでなくて、色々な考え方を表現出来たら良いですよね。グラレコプロセスでの表現がもっと討論に影響を及ぼして話題がより活性化したら素敵ですね。グラレコーターは討論に出来るだけ表現参加して、イラストファシリテータって言葉、今作ってしまいましたが発想の階段を描いていくのが理想だと思います。

  最後に 『世代が違うと分からないかな?』 自分で話題提供してグラレコしながら口演する芸人がいます。そう、漫談家 ケーシー高峰はグラレコをやっている。

 


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