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そしてその際には、技術が開発されても新車の売りに終わってしまってはあまり効果が期待できない。すでに使われている車にも法定点検時に希望者に安価に手軽に設置できるようメーカー、行政側の努力が必要と考える。
社会の高齢化、過疎化などにより、車が社会生活に欠かせない手段となってきている人たちが増えている。高齢者が安心して安全に使える、高齢者に優しい「人間中心設計」に基づいた車の設計を是非取り組んでもらいたい。
今、車メーカーは将来の全自動運転技術の開発にしのぎを削っており、世の中の関心を集めている。一方で高齢者によるアクセルとブレーキの踏み間違いによる交通事故は毎日のように発生している。高齢化による認知力の低下、判断の遅くれによる焦りなどいくつかの原因が考えられる。それに対して運転者年齢制限、利用条件を厳しくする、特別な教習を受けるなど「人間側」への制限が主体である。しかし「車側」にももっと改善する努力が必要ではないか。すでにブレーキと間違えてアクセルを踏み込んだら自動的に止まる「誤発進防止機能」は新車に付けられ始めている、さらに例えばバックに入れたらアクセルを強く踏み込んでもノロノロの速度しか出ないないようにするとか、シフトチェンジをしたら音声で注意を促すとか、後方の物体に近づいたら警告音をならすなど、いろいろ工夫すればこのような事故は確実に減るはずである。