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昨今、コロナウィルスの影響により自粛生活が強いられていますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
今年の夏ぐらいから、DIY需要が高まりホームセンターの売上が好調というニュースを見るようになりましたが、私もその好調な売上に貢献するDIYerの1人になります。
始めのうちは自分の作りたいものを作っていたのですが、実際に作ったものを使ってみると「もっとこうしておけばよかったな~」という自分の中での後悔や、家族から「もっとこうしてほしかった」という要望も出てきます。そこでそれらを解消するために、業務で取り入れているHCDプロセスを、DIYにおけるものづくりにおいても採用してみることにしました。
・利用状況の把握と明示
・ユーザー要求事項の明示
・ユーザー要求を満たす解決策の作成
・要求に対する設計の評価
・そしてそれらを適切に反覆
とHCDの基本に則ってDIYをしていくわけですが、ユーザーである家族に現状どんな課題を持っているのかをインタビューしてみると、「身長が低いので棚の奥に物を置かれると取り出しにくい」といったように、一緒に生活しているのに意外と気付けていなかった不満があることが分かりました。
また、段ボールのような簡素な素材でプロトタイプを作ってみると、そこで初めて気付く欠陥や、インタビューでは引き出せなかったユーザー要求が出てくることも多く、フィデリティ(忠実度)の低い物でもいいので細かい周期で評価を回すことの重要性に気付くことができました。
「テレビ台」→「ソファー」→「ダイニングテーブル」→「キッチン棚」と数をこなす内に、DIYにおけるHCDプロセスが洗練されると共に、家族の満足度も上がり、仕事に生かせる気付きを得ることもで、みんなハッピーに出来ているんじゃないかと自画自賛をしているのですが、このコロナ下におけるみなさんの生活の中にもHCDを取り入れることで、解決できる課題があるのではないでしょうか?
業務の質を上げるきっかけになることはもちろん、HCDセミナーで学んだデプスインタビューを会話に取り入れることで彼氏をゲットした私の同僚のように、今よりも素敵な日常が待っているかもしれません(笑)