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昨年の2月末から突然はじまったリモートワーク。それ以来、会社に行ったのは片手で数えられる回数のみでほぼ完全リモートで仕事をするようになり来週でちょうど1年が経ちます。
この1年は、今までの人生の中で一番自身の行動様式が変化した一年でした。今までは朝起きて、電車に乗り、オフィスに出勤し仕事をすると当たり前のルーティンを繰り返していて、その中でも数々の自分なりのルーティン(習慣)が存在していたのですが在宅で働くようになり、今まで20年以上続けていた週に必ず2冊の本を読む習慣がぷっつり途切れてしまいました。理由は、私の読書習慣の行動を発動するトリガーであった電車に乗車するというトリガーが奪われてしまったことが原因でした。習慣化を維持するサイクルとして「トリガー→アクション→リワード」というサイクルが回らないと習慣化の維持が難しいわけですが、単純に電車に乗らないというキューで長年続けていた習慣が止まってしまったことに、日々事業やサービスにおいての習慣化サイクルを考えている立場として自分自身でも大きなショックを受けました。それと同時にトリガーと環境変化の影響力の重要性を再認識しました。
日々ユーザーの習慣化をデザインしている立場として、在宅でも本を読み続けるという習慣化デザインを再構築することを自らデザインしなおしてみました。何をやったかというと、元々電車に乗るとキューが発進されていたという利用状況を踏まえ子供がいつも遊んでいる室内テントに今まで通勤していた時間に入る、アクションしやすいように今週読む本をテントの中に入れておく、読んだあとはリワードとしてカフェモカを飲んでいいことにするという
新しい「トリガー→アクション→リワード」を再構築することで再度本を1週間に2冊必ず読むという習慣を取り戻すことができましたが、習慣化は一つのファクターが変わってしまうと簡単に崩れてしまうが、崩れたものを再構築するのは結構大変なものであるのなと実感しました。
今回の体験から、ドラスティックな環境変化が起きてもそれを代替ようなデザイン的な打ち手を習慣化デザインの中に練り込でおくことも激しい変化に直面するVUCA時代には必要ではないかと思います。