HCDコラム

私は現在、広報担当理事として2020年度のアニュアルレポートの編集に携わっております。このアニュアルレポートはHCD-Netの今後の展望や活動報告が掲載されており、HCD-Netの現在の状況が分かる内容になっております。私がこのアニュアルレポートの編集を担当するのは今年で2年目になるのですが、このレポート作成業務に携わることで、HCD-Netの活動を1年通して俯瞰でみて振り返ることができるようになりました。
 例えば、今年はコロナの影響によりイベントを開催できない期間があったため年間のイベント数は昨年比で減ったものの、オンラインで参加できるイベントが増えたため、イベントの集客数は昨年よりも多いイベントも多かったそうです。また会員数や専門家・スペシャリストの認定者数も堅調に推移しております。コロナの影響で開催されたイベント数は前年度よりも少なかったものの、HCD-Netの活動に興味を持ち、入会したり認定試験を受けてくださった方の数は減ってないということになります。
 イベントや活動を一つの点でみていると、コロナの影響を受けている印象が強かったのですが、年間通して、イベントの内容や数、入会や認定試験の実績を数字で見たり、自分の参加できなかったイベントのレポートを読んでいると、コロナ禍にも関わらずむしろ活況を呈していたのではないかという印象を持ったくらいです。これは一重に、HCDやHCD-Netの活動に興味を持って参加してくださる方が増えている、またコロナ禍でもその勢いが衰えてないことを意味しているといえます。
 もう一つ、レポートを作成していて感じたことに、各事業やイベントのレポートに掲載される写真の変化があります。コロナ以前のイベントレポートというと、会場や登壇者の様子が多く、レポートを通して読んでいると同じような写真が並んでいた感じもしたのですが(失礼)、昨年度はコロナ禍のため会場の写真が撮れなかったため、代わりに登壇者を写したZoomの画面やMiroによるワークショップ風景、あるいはプレゼン資料などが掲載され、却って以前よりバラエティに富んだ内容になりました。活動がオンラインに切り替わることで、単調になるのではなく逆にレポートの写真の内容が充実するという、意外な結果になっています。
 アニュアルレポートは6月上旬に脱稿し、発行される予定です。昨年度から印刷版の配布は無くなりましたが、PDFで発行したデジタル版をHCD-Netのサイトに掲載する予定でおりますので、レポートが発行されましたらぜひダウンロードしてご一読ください。よろしくお願いします。

※2019年度のアニュアルレポートはこちらのページからダウンロードしていただけます。まだご覧になってない方は是非ご一読してみてください。
https://www.hcdnet.org/organization/news/hcd-1458.html


HCD-Netで人間中心設計を学ぶ

HCD-Net(人間中心設計推進機構)は、日本で唯一のHCDに特化した団体です。HCDに関する様々な知識や方法を適切に提供し、多くの人々が便利に快適に暮らせる社会づくりに貢献することを目指します。

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