HCDコラム

私事になりますが、4月から神戸親和女子大学で教えることになりました。退職、入職、引っ越しなどの手続きに追われていますが、約10年ぶりの引っ越しをはじめとした新生活を迎えるための作業には、デジタルの進化を感じました。

家探しは最も隔世の感があり、街の不動産屋を回って、物件の紙がFAXで届いていたのは、そんなに昔ではないと思うのですが、いまや、Webサイトで検索して良さそうな物件に問い合わせ、気に入ったところはLINEのテレビ電話で内見です。Googleのストリートビューと組み合わせると周囲の環境もある程度はわかり、遠方から物件を決めるのにはとても便利でした。入居申し込みや火災保険などWeb上で契約できるものも多く、契約時の説明はテレビ電話で実施というのも時間が効率的に使えて良かったです。

もともと不動産は遠隔地から探すケースも多いことや、コロナで対面案内しづらいなどの要因もあって、デジタル化が急速に進んだのではと思います。操作の流れやインタフェースに工夫を感じることも多く、不動産も引っ越しも保険もガスも電気も、それぞれのWebサイトやアプリケーションの後ろで、きっとUXデザイナーが活躍しているのだろうなぁと思いながら、日々手続きを進めています。


HCD-Netで人間中心設計を学ぶ

HCD-Net(人間中心設計推進機構)は、日本で唯一のHCDに特化した団体です。HCDに関する様々な知識や方法を適切に提供し、多くの人々が便利に快適に暮らせる社会づくりに貢献することを目指します。

HCDに関する教育活動として、講演会、セミナー、ワークショップの開催、 HCDやユーザビリティの学習に適した教科書・参考書の刊行などを行っています。