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先日、息子が怪我をし、初めて救急車のお世話になりました。私も同乗して病院まで向かうことになったのですが、その過程で、改めて命に関わるお仕事をされている方々に対し、感動と感謝の気持ちを覚えました。一方、業務の流れを追っていると、仕組みの改善により彼(彼女)らの負担を減らせるのではないかと思うに至りました。
そこで後日、改めて今回の出来事で発生したタスクを洗い出してみました。すると、思った以上に重複が見られました。
具体的には最初に電話をした緊急医療センター、そこで紹介された救急安心センター、救急車、最終的にお世話になった受け入れ先病院にて、それぞれ怪我の状態を一から説明する必要がありました。
また、救急車到着後の受け入れ先の病院選定も、候補の病院に対し救急隊員の方が電話にて怪我の状況を伝え、受け入れ先体制を確認して決める流れだったのですが、これは私が初めに緊急医療センターを探す流れと一部重複していました。
繰り返しになりますが、それぞれの機関で対応して下さった関係者の方々は、的確且つ冷静に怪我の情報を引き出しつつ、その後どうすべきかを先回りして判断しながら行動されてらっしゃると実感しました(この行動力を目の当たりにし、感動した次第です)。
つまり、個(もしくは小規模チーム)としての機能は高度に最適化されている一方、組織間の情報連携の仕組みはまだ最適化の余地があるのでは、と感じた次第です。
この組織間の情報連携課題は、私が普段仕事で接している様々な業種の企業様も抱えています。
経験上、その根底には、これまでのやり方への慣れや人間関係など、属人的な課題が潜む場合が実は多いです。
人の課題である以上、改善は可能と考えます。今回の緊急医療現場の場合は、現場観察によって課題と改善余地を勝手に感じた段階です。もし、ここから一歩進んで、改善策の具体化と提示、実施と検証ができれば、社会問題となっている医療従事者の負担を減らすことができるかもしれません。そう考えると居ても立ってもいられず、まずは私の感じた課題感を共有し、改善検討と実施検証を進めてくれる仲間を探すことから始めるべきだと考え、本コラムに投稿させて頂いた次第です。