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最近、よく「表題」のようなことを相談されます。今回は栄えある「一人目」になってしまった時の心得をアナタに届けられればと思います。
今でこそワタクシも人間中心設計家が沢山居る組織でサービスデザインに従事していますが、学び始めた頃はたった1人の実践家でした。また、最近の傾向である広義の「デザイン」の浸透により、方々の組織でこの「一人目」が生まれているのではないかと感じてます。実際に組織への浸透はカンタンなことではないですよね。そんな一人目のアナタに心得をお伝えできれば幸甚です。
題して「心が折れない、一人目人間中心設計家ライフ!」
1.完璧を求めない
理論を学んで行くと「こうでなくてはならない」という呪縛から逃れられなくなります。勿論、各手法は正しく実施したいものです。ただ、わたしたちはユーザーにより善い体験を提供したいのであって手法を正確に運用することが使命ではないのです。組織へ導入するならば尚更、ある一部分だけでもよいので実践してもらい、定着させることから始めましょう。スモールステップに達成感を持ってもらいたいです。
2.営みの中の人間中心設計
人間中心設計とは方法と言うよりも考え方と言えます。その鍛錬は必ずしも、案件やオフィスである必要はないのです。実践経験をいっぱい用意できると言えない組織導入においては日頃からシミュレーションをすることを広めましょう。朝起きてから夜眠るまで、ユーザーの立場になるタイミングは幾らでもあるのです。思考の訓練に加え、プロジェクトにおいて「あ、先月、味わったもやもや(ペイン)はこれだ!」ってことが起きると効用の体感機会も増えることでしょう。
3.仲間集め
「外へ出よう!」組織内導入がなかなか進まない!自分のスキルアップができない!一人目にはそう言った焦りが生じます。そんな時は社外のコミュニティーに目を向けてください。本機構だけでも専門家、スペシャリストといった同じ立場の仲間と出会える機会がいくつもあります。最近では勉強会の開催もカンタンに実現できます。是非、所属企業以外のコミュニティーへ積極的に参加していただき、人間中心設計やその隣接手法を学んでください。もしかするとどこかでアナタにお会いできるかも。
自分の経験を中心に語ってしまいましたが、一人目は1人ではないのでみんなで一人目に挑戦して行きましょう。