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大きなスーパーでは必ず見かけるようになったセルフレジについての話題です。
日本では2003年の実証実験から導入が始まり、今年で20年だそう。POSレジの最新動向はリテールテック(展示会)で見るチャンスがあります。カゴの中を画像認識しりんごの種類まで区別できるもの、商品をカートに入れるたび合計金額を計算してくれるスマートカート、Amazon Goのような完全無人ソリューションなど百花繚乱ですが、普及しているのは商品を1点1点スキャンするタイプですよね。
買い物が5点以内だとセルフレジ、商品が多いと有人レジの方が時間効率がいいそうです。でも実際に見ていると、カゴいっぱいの人でもセルフレジに進む人が結構います。「人が並んでいないから」「子どもが喜ぶから」など理由が思い浮かびますが、「自分のペースでできるから」も多いのではないでしょうか。かくいう私も、他人を待たせることなく自分のペースでクーポンや決済アプリを出せるところに魅力を感じる一人です。
カゴに山盛りの商品をもって、自分のペースで決済する客がセルフレジを選んだ結果、私の行きつけのスーパーでは、有人レジが空いていてもセルフレジが行列になる「逆転現象」が起きています。人手不足のソリューションがこんなに人気になるとは誰も予想していなかったのではないでしょうか。セルフレジのコーナーには係の方が1人常駐していますが、この複雑なニーズ構造を読み取ることができているかどうか。
POSレジメーカーは私の所属先を含め、お店や利用者へのヒアリングや現場観察で課題を吸い上げて商品改善に生かしています。こういうところで操作間違いをしやすい、やり方がわからないと言われる、などの問題を解決していく以外にも、買い物客に新しいマインドやトレンドが生まれつつあることも読み取りつつ、楽しい買い物体験を創造していけるといいですね。
※スマホの各種決済アプリ、クーポンアプリの使いにくさにつきましても引き続き、早期解決を求めます(笑)。