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今年の夏からパーソナルトレーニングジムに通い始めました。きっかけはPC疲れによる肩こり・頭痛・心身の不調です。ジムで姿勢矯正を始めて、ヘルスデータに基づく的確な分析に感銘を受け、本格的にトレーニングを始めて3ヶ月が経ちます。データを活用したパーソナライズサービスの進化は目まぐるしく、今では身近な生活の一部となり、私たちのウェルビーイングにも大きな影響を及ぼしています。ウェルビーイングは身体的、精神的、社会的な健康と幸福感を包括する概念とされますが、デジタル時代において、この要素を向上させるのに欠かせない要素は2つあると考えます。ビッグデータ×AIと人間中心設計(HCD)です。
私たちの生活はウェアラブルデバイス、ソーシャルメディア、IoTセンサーなど、様々なデジタルプラットフォームによる情報で溢れています。行動履歴、趣味嗜好、健康情報等、これら情報が収集され、AIによって分析されることで、パーソナライズされたウェルビーイングが実現されています。ビッグデータ×AIで個々の健康やライフスタイルに合わせ、カスタマイズされたアプローチが可能となり、ウェルビーイングを向上させるためのサービスが提供されます。私が通うパーソナルジムのサービスもこれにあたります。身体の状態をデータで可視化し、さらにその時の精神状態との相関関係を分析することで、効果的なトレーニングメニューが生成され、トレーニングを重ねることで、心身共に健やかな生活を送ることができます。
一方、HCD(人間中心設計)では、製品やサービスそのものの使いやすさだけでなく、利用前、利用中、利用後までのあらゆる局面における身体的かつ心理的な反応や感情などに係る多様で大量のデータ収集と分析を要します。これらデータに基づき、製品の設計段階で、心地よさや使いやすさを追求し、機能的価値だけでなく、心の豊かさにつながる主観的な意味的価値を創出することはウェルビーイングの実現において欠かせません。
デジタル技術が私たちのウェルビーイングを向上させる力強いツールであることは間違いありません。この為、ビッグデータ×AIとHCDを用いた人に優しい社会の構築が、今後益々求められる事となるでしょう。