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いまの総理大臣は地方創生を主要なテーマとして掲げているのだそうですが、ことHCDの分野に関しては地方も頑張っています。HCD-Netでは関西支部、東海支部に続き、新たな地方支部を立ち上げる動きがあります。会員数の拡大とともに、首都圏一極集中ではなく日本全土に活動の拠点を作るのは自然な流れといえるでしょう。
研究活動も首都圏だけで行われているわけではありません。会場の確保などいろいろと課題があり、東京での開催に偏りがちになりつつあるのは否めませんが、それでも一昨年、2023年の冬季研究発表会は鹿児島で開催しました。2024年度は豊洲の芝浦工業大学での開催が続いたものの、次回、2025年の春季研究発表会は関西、神戸親和大学での開催を予定しており、すでに準備が進められています。皆さん、今年の春はぜひ神戸に集まりましょう。
今後も、できれば首都圏開催と地方開催を交互に繰り返すことで、HCD研究活動においても地方活性化を図りたいところです。
なお、会場設備等の事情により次回の開催はオンライン併用のハイブリッド開催とせず、オンサイト開催のみとする予定です。これは、次回の会場の事情ということだけでなく、地方開催の負担を極力減らすことにより、他の地方での開催機運を高めることも目的としています。
COVID-19パンデミックの影響でイベントのオンライン開催が普及し、我々もハイブリッド開催のノウハウも身に付けました。しかし、実際には運営にかなりの負担がかかることも明らかになり、また、オンライン参加では集中して参加できないなど新たな課題も指摘されるようになりました。オンライン参加は便利ですが、必ずしも良いことばかりとは限らないということがだんだん分かってきたのです。
というわけで、HCD研究発表会の地方開催に関しては、当面、ハイブリッド開催としてのオンライン配信は「余力があったら提供する」というスタンスをとることにすることをご理解ください。せっかくの地方開催です。時間をとって現地に赴き、夜はその地の美味しいものに舌鼓……なんていうのは、いかがですか?