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私は趣味のひとつとしてボードゲームを楽しんでおり、現在90ほどのボードゲームを所有しています。好きなゲームはウイングスパンです。
その趣味の一環でボードゲーム作成教室に通っていたのですが、そこで学んだことがデザイン思考にも通じるものがありましたので、ここで共有しておきます。
その教室では、ある有名なデザイナーの方(サイズの統一された小箱がヒントです)が「ボードゲーム制作において最も重要なのは『テストプレイ』である」と話していました。ゲームの制作は、まず何かしらのアイデアをもとに形にしていくことから始まります。その際、頭の中では面白いと錯覚しがちですが、多くの場合、最初のバージョンは期待したほど面白くありません(ちなみにこれを「シンキロウ現象」と呼ぶそうです)。
そこで重要なのが、第三者を巻き込んで素早くテストプレイを行い、自分が実現したかったことが反映されているかを確認することです。そして、その結果をもとに調整を行い、再びテストプレイを実施する。このループをできるだけ早く回しはじめることが、面白いゲームを生み出すための鍵となります。
このプロセスはデザイン思考にも共通しています。デザイン思考では、プロトタイピングを行い、実際に試してみて、得られたフィードバックをもとに改善を重ねることが重要視されます。このサイクルを繰り返すことで、より良いデザインが生まれるのです。
ということは、この記事を読んでいるみなさまは、テストプレイを繰り返すサイクルに馴染んでいるため、ゲームづくりに向いているかもしれません。デザイン思考のスキルを活かしてボードゲームを作り、さらにそのボードゲームをワークショップなどで活用する、といった流れができてくると面白いかもしれませんね。