HCDコラム

最近、新しめの車に乗って車載ナビを体験する機会があったので、そのお話をさせてください。

これまで私が乗っていた車のナビゲーションシステムは、正直なところ満足のいくものではありませんでした。ナビの動作は遅く、地図の表示もカクカクしていて見づらいものでした。さらに、目的地の情報を検索しても、なかなかヒットしないことが多く、地図自体も古くなってしまうため、最新の情報を反映していないことが多々ありました。そのため、検索されたルートの最適性に疑問を感じることもしばしば。

一方で、スマートフォンの地図アプリはその対極にありました。表示がスムーズで、目的地の情報を検索するとほぼ確実に出てきます。地図の更新も頻繁に行われ、ルート案内も最適化されているように感じます。もっとも、時々非常に細い道を案内されることもありますが、それを除けば非常に信頼性が高いです。(ただし、運転中にスマートフォンを手に持ってナビを使うことは、道路交通法上禁止されており危険でもあります。)

最近、新しい車に乗る機会がありました。そして、その車載ナビの進化に驚かされました。まず、スムーズに動く操作性が非常に印象的でした。まるでスマートフォンの地図アプリのように滑らかに動きます。従来のカクカクした表示とは一線を画しています。行き先の候補の数はまだ一歩及びませんが、地図の更新は定期的に実施されルート案内も信用できそうです。さらに、スマートフォンから行き先情報をナビに送信する便利な機能が搭載されており、非常に使いやすいです。(そして何より、車載ナビを使用することで法律に抵触することなく安全に運転ができる点が大きな利点です。)

Youtube動画などでテスラなどの最新の車を見ていると、さらに進化したナビゲーションシステムが搭載されていることがわかります。テスラの地図表示もスムーズで、FSD(完全自動運転)の表示は現実世界をしっかりと可視化しており、その技術には驚かされます。自動運転を支えるためのナビゲーションがしっかりと機能しているのが当たり前になりつつあると感じました。

これまで停滞気味だと思っていた車載ナビが、ここ最近で急速に進化していることを実感します。技術の進歩により、ドライバーにとっての負担が軽減され、安全で快適な運転環境が整いつつあるのは非常に喜ばしいことです。これからもさらに改良が進み、私たちの運転体験がますます豊かになることを期待しています。


HCD-Netで人間中心設計を学ぶ

HCD-Net(人間中心設計推進機構)は、日本で唯一のHCDに特化した団体です。HCDに関する様々な知識や方法を適切に提供し、多くの人々が便利に快適に暮らせる社会づくりに貢献することを目指します。

HCDに関する教育活動として、講演会、セミナー、ワークショップの開催、 HCDやユーザビリティの学習に適した教科書・参考書の刊行などを行っています。