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チャールズ・イームズは、成形合板チェア、シェルチェア、ラウンジチェアなどミッドセンチューリーの家具デザインで有名です。また、建築、映像、玩具、展示、など多様なデザインに取り組みました。イームズは「客をもてなすという精神」でデザインに取り組んだと言われています。例えば、イームズがデザインした展覧会では、ヒストリー・ウォールと呼ばれる表現方法は現代のUXデザインにおける、エクスペリエンスマップやジャーニーマップと呼ばれる表現ととても似ています。
イームズが「もてなしの精神」から多様なデザインに取り組んでいった活動は、まさにUXデザインそのものといえます。彼らの思考と活動は、現在のUXデザインの指針とヒントになります。ここで重要なことは、彼らはUXデザインを目的にしていたのではなく、相手をもてなすためのデザインを実践していたことです。こうしたデザインの活動が結果として、現代のUXデザインのような活動であったわけです。また、現在のようにデザイン分野を分けて考えたり、専門性にとらわれて物を見ていることにも課題があることに気づかされます。