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理事コラムの場を借りての決意表明と進捗報告です。
「これからは、もっと皆さんの声を聴く努力をしていくこと
そして、得られた気づきをHCD-Netの運営に活かしていきます」
1)背景
私が担当しているHCD専門家認定センター関係の現状を最初に。
・会員の7割以上が専門家・スペシャリスト(認定者)です
・毎年100名程度を専門家・スペシャリストとして認定しています
・2009年度以降、認定累計600名を越えました
・認定者の9割以上が資格を維持
2)現状
HCD-Net理事においても認定者への関心は高く、近年の理事コラムのテーマとして頻繁に登場しています。
■「人間中心設計(HCD/UXD)専門家の魅力」(高橋 正明)
2016年2月26日
■「HCD専門家,HCDスペシャリストへの期待」(吉武 良治)
2016年3月28日
■「専門領域のスキル、ノウハウを獲得した次のアクション」(鱗原 晴彦)
2016年5月31日
■「企業内の人間中心設計専門家/スペシャリストの役割」(水本 徹)
2016年7月31日
3)フォーラム専門家ワークショップに同席して気づいた課題
HCD-Netフォーラム 2016 ワークショップ・セッション「役立つHCDを考える-事例に学び、HCD専門家の貴方自身のUX戦略を描く-」への同席がきっかけで、現在のHCD-Netの運営上の課題に気づきました。
グループによって、さまざまなバックグラウンドや目標を持つ参加者でしたがHCD-Netへの要望はかなり共通していました。代表的なのが、企業を越えた「学び・共有の場」の提供という要望です。
すなわち
・自社や他社が困っていることを気軽に共有できる場
・他社の専門家と話せる機会
・HCD失敗事例の共有がしたい
などです。
それら要望を目にして、認定者同士の交流の場の提供や、認定者の声を聴く努力が足りなかったことに気づきました。
実はHCD-Netの起源が”企業を越えた「学び・共有の場」”にありました。
以下、黒須先生のU-Site記事を参照ください。
https://u-site.jp/lecture/20090407
記事の活動を体感していた身として、改めて、ここ数年を振り返った時HCD-Netからの発信が中心で、共有の場を提供できてなかったし、そもそも認定者の声を聴く努力が足りなかったと気づかされました。
ところで、参加者にも同席者にも示唆に富んだワークショップ。当日はパラレルセッションで一部の体験だったのがもったいなかった交流の貴重な場として当日の全参加者共有すればよかったと悔やんでいます。きっと2回目を実施する可能性が高いので、その節はぜひ参加ください。
4)皆さんの声を聴く努力を始めています
認定センター長として継続的なアンケートの実施を始動しました。第1弾は専門家の本音をお聞かせくださいとした記述アンケート。7月15日以降、専門家に向けて順次開始しました。ぜひご協力のほどお願いします。またHCDジャーナル責任編集者として、次号のテーマを専門家に設定しました。特集の中で、上記専門家の本音(仮)アンケート結果を記事にします。
合わせて特集記事にすべく、専門家同士の座談会を7月15日に実施しました。HCDジャーナル専門家コーナー企画委員の人脈で開催にこぎつけました。2グループに分かれて日頃の実務に関する情報交換を実施。最初は硬かった参加者も、次第に日頃の実務に関して活発な話し合いを行なうようになり気づけば当初の予定時間がオーバーに。楽しく有意義は交流の場となりました。実現に向けて尽力いただいた方々には本当に感謝です。
アンケートや座談会の結果から、皆さん共通して興味あるテーマがわかってきそうです。この関心高いテーマを掲げて、継続的に、気軽に交流イベントが開催できる仕組みを構築・提案していこうと思っています。実現になにより必要なのは皆様のご協力です。その節にはなにとぞ、よろしくお願いします。ぜひご期待ください。