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HCD-Netフォーラム2016にて開催したワークショップ『役立つHCDを考える-今の仕事・未来の成功』は、約30名の参加者の方が、HCDを身につけることで将来なりたい自分の姿を考え、また、それを支援するHCD-Netのあるべき姿を考える大変興味深いものでした。
「将来なりたい姿」をイメージするワークでは、「1-3年後」「5-10年後」「20年後」といったタームで、参加者がワイワイと将来を考え、熱量をもった議論を交わしながら、グループ内の人の立ち位置を確認し、また自分の経験も整理することができました。
議論はHCDの将来像にも展開され、20年後という未来像としては、HCDが世界を平和にする(=みんなが相手を理解できる世界、みんなが共通認識を持っている世界)、HCDは十分普及して社会の当たり前になっている、HCDを社会の当たり前にすることがHCD-Netのこれからの仕事、という共通の意見が複数のグループからでてきました。
HCD-Netへの要望としては、企業間の情報共有と連携をサポート、自社や他社が困っていることを気軽に共有できる場(HCD-cafe)の提供、HCD失敗事例の共有など、企業を超えた「学び・共有の場」を提供してほしいという意見が目をひきました。
HCDは社会に役立つものである、そして、HCDの考え方は、従来の”もの”の使いやすさ向上やサービスの設計にとどまらず、本当に広い領域、例えばボランティア、地元コミュニティ活性化や社会貢献などのシステムを考える場合にも役立つという共通認識が興味深かったです。そしてHCD-Netへの期待としては、コミュニティへの期待、特に広い分野から知識を吸収し成長につなげるような役割を期待されていると感じました。
また7月には、HCD-Netの理事会合宿にて、HCD-Netのあるべき姿を集中検討しました。HCD-Netフォーラムの結果もその中で紹介して議論の種としました。
合宿の中では、様々な新しい業界でHCD的な考え方を持つ人とコミュニティを作り、その業界の中でHCD的な考え方や活動を見える形にしていくことが目標であるという意見に集約されました。合宿は9月にも予定されていて、HCD-Netのあるべき姿を継続して考えていく予定です。