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今回は私の失敗談をもとにiPhoneからのメッセージを考えたい。iPhoneでパスコードを設定されている方は多いと思うが、何回まで間違えてよいか、また誤入力が一定回数を超えると何が起こるかご存じだろうか?実は私はこれを知らなくて大きな失敗をしてしまった。パスコードはそうそう間違えないことと、最近は指紋認証もあるためどのようなメッセージが出るか知らなかった。
今年の夏、家族で旅行に行ったときのことだ。旅行者用のモバイルWiFiを空港で借りて、旅行先(海外)でも愛用のiPhone6をフル活用しようと思っていた。写真もiPhoneで撮りまくり、順調に活用していたが、旅行3日目にアクシデントが起きた。かなりの量の水しぶきを浴びてしまい、乾くまで待てばよかったのだが、過去に水濡れの経験がなかったので、甘くみて操作をしてしまったのだ。少し画面が揺れたのは覚えているが、まぁ、大したことはないと思って普通に操作をしていたところ、反応したりしなかったり。ここで立ち止まればよかったのだが、焦っていろいろ操作をした上に調子が悪いので電源を入れなおしてしまった。するとパスコードの入力が必要になり、何度が誤入力しているうちに、次のメッセージが現れた:「iPhoneは使用できません。1分後にもう1度試してください」。「使用できない」といういきなりのメッセージにドキッとしたが、しばらくして待てばよいのかと思って、何故か少し安心してしまった。1分後には何も起きなかったが、電源を入れ直すと普通にパスコード入力が要求された。とにかくログインしたくて再度トライし、また入力を失敗。次は5分後、その次は15分後と次第に使えない時間が長くなり、最後は60分後だった。ここで気づけばよかったのだが、運悪く、1日観光のバスツアーの最中でネット接続できる機器がなく、メッセージの意味を調べる術がなかった。結局「iPhoneは使用できません。iTunesに接続」というメッセージになり、全く操作ができなくなってしまった。iPhoneでのパスコードの誤入力は5回目までは通常のメッセージ、6回め以降は使用できない時間が徐々に長くなり、11回失敗すると初期化するしかないことをその日の夜に知った。バックアップを取っていれば大きな問題はないが、旅行中であり、なんと3日目までに撮影した大量の写真をすべて失ってしまった。そしてその後の旅行はiPhoneなしで、とても不自由であったことは言うまでもない。
振り返ってみて、このメッセージはどうなのだろう。現在の状況を伝えて次のアクションを伝えているという点では、ガイド通りなのかもしれない。現に私もメッセージに時間が表示されたとき、何故か少し安心してしまった。だが私の場合は小パニック状態で、具体的な時間をみて、待てば回復の道があるものと勘違いしてしまってのことだと思う。その後のメッセージに関しては、時間だけが表示され、初期化(データ消去)が必要になることをなぜ教えてくれなかったのか、理由がわからなかった。もし、10回目でとどまっていれば、旅行中の写真を取り出す術はあったと思う。11回目まで行ってしまったことがなんとも残念で悔やみきれない。
パスワード等についてはセキュリティ上、ロックされるまでの誤入力回数を公表していないことも多い。ただiPhoneのパスコード情報は調べればすぐにわかることなので、少なくとももっとよいメッセージがあると思う。ここでは問題提起だけにしておくが、今回のような利用状況で致命的な結果にならないようなメッセージにするのは必須だと思う。後日談として・・・こんなに入力ミスした理由は、タッチパネルが一部の領域だけ不良になっていたためであった。いつか写真が取り出せるかもしれないと微かに期待して、今もiPhone6はそのまま保管している。そして現在、皮肉なことに耐水性のあるiPhone7を使用している。