更新日:
日本感性工学会ヒューマンデザインテクノロジー部会主催の勉強会(ZOOM)を開催します。
ご関心のある方は是非ご参加下さい。
参加希望者はPeatixで登録(無料)してください。
→https://hdt20230322.peatix.com/
タイトル:
なぜ,コンセプトを作らないでUX,ペルソナなのですか?
主催:
感性工学会HDT(HumanDesignTechnology)部会
日時:
2024年3月22日(金)19:00-21:00 (無料、Zoomにて)
1. モノづくり,ビジネス,生活でのコンセプトの重要性:山岡俊樹(和歌山大名誉教授)
2. コーヒーショップでのコンセプトの相違について:安井鯨太(デザイン人間工学研究会)
3. 研究・開発のコンセプトについて:平田一郎(兵庫県工業技術センター)
4. ISO規格人間中心設計でのコンセプトの抜け:飯塚重善(神奈川大学)
概要:
コンセプトとは方針の意味です。方針が無いまま何かを行うことはできませんね。方針のないままどこかに旅行しようといっても,どこにも行けないでしょう。われわれ人間は目的をつくりコンセプト(方針)を決めないと動けません。
機能が簡単な例として,コーヒーカップを考えてみましょう。コンセプトを考えずに直感でデザインしているというデザイナーがいるかもしれません。しかし,実は頭の中で大まかなデザインの方針を作っています。こんな感じのデザインにしたいなどと頭の中で考えているはずです。この頭の中で考えていることを,頭の外に出し誰でも確認できるようにしたのがコンセプトです。このコンセプトがあるから,関係者からこうした方が良いとか,こうしてくれという要望がでてきますので,これを参考にして最終のコンセプトを作ればいいのです。
しかし,最初に仮でも良いのでコンセプトを作っておかないとペルソナやUXを決める際,やっと安易なコンセプト的なものを作り,これを基準にしてペルソナやUXを作っているのではないでしょうか。
モノ・コト作りだけでなく,ビジネスや家庭生活の様々な場でもコンセプトは重要な役割をします。企業での仕事の進め方,会議の推進,イベントの開催などコンセプトは重要な働きをしています。家庭では,マンションを購入する際,家族で話し合いをおこない予算や家族の希望を考え方針(コンセプト)を決めて,マンションを絞込み購入に至ります。
このようにコンセプトはビジネス活動,我々の生活に重要なベクトルです。2023年度最後の勉強会ではコンセプトの重要性を様々な視点から焦点をあててご紹介します。
参考文献
・山岡俊樹,サービスデザインでビジネスを作る,6章,技報堂,2022
・山岡俊樹編著,安井鯨太他,サービスデザインの発想法,method12,オーム社,2022
・山岡俊樹,デザイン3.0の教科書,6章,海文堂,2018