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2016年のHCDベストプラクティスアウォードでは、2点の最優秀賞が選定されました!
2点に共通した特徴(受賞理由総評)
道具/装置の商品開発では機能開発が第1目的となりますが、最優秀賞の2点には、その道具/装置の傍にいる人間と道具/装置が時間と空間を共有し、作業中は人間と道具/装置とが、あたかも仲間であるかのような状況を生み出しており、おもてなしの心を持った道具/装置であると感じられました。
最優秀賞
「HCDプロセスを導入した調理器具「remy pan + (レミパンプラス)」の開発」
株式会社remy 和田 率
<受賞理由>
料理体験をユーザー視点で観察し、その結果を基にさまざまな工夫を生み出していました。料理の過程をユーザー視点で撮影し把握するなど、HCDのプラクティスとして優れたものであると同時に、ビジネスの業績面でも成果が出ている点も評価されました。
最優秀賞
「検体検査機器開発における人間中心設計プロセスの導入事例」
シスメックス株式会社 研究開発企画本部 R&D推進部 水本 徹 有吉 俊輔
<受賞理由>
利用者である作業従事者を高い精度で理解しており、ユーザー視点でさまざまな工夫を生み出していました。今後ますます重要となる医療分野においてもHCDが有効であることを証明しました。
優秀賞
「技術者とUXデザイナーが共創して進めるNECのHCD手法とプロセスガイドの開発」
日本電気株式会社 事業イノベーション戦略本部 デザインセンター
藤山 亨、岩田 直子、河野 泉、安 浩子
<受賞理由>
大企業における技術部門とUXデザインセクション間の協働の成功事例として一つの代表的なものであり、これをプロセスガイドという分かりやすい方法で実践したことが評価されました。
審査員特別賞
「“あいうえお”の当たり前をUXにも~「AIUEUX」の制作を通じた富士通のUX啓発プロモーション活動~」
富士通株式会社 岡田 一志、津田 向志
富士通デザイン株式会社 横田 洋輔
株式会社富士通鹿児島インフォネット 小川 似維菜
<受賞理由>
UXメンバーを核として多様な人材を巻き込み、UXの普及・啓発を計る活動として効果を上げました。大企業であるにもかかわらず社内に広く展開しようとする努力や情熱が評価されました。