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講評の抜粋
- ネットサービスにおけるAABRモデルやKPI中間指標をハード製品でも取り入れられている。むしろ、こういったアプローチがされていなかったことは驚き。
- 発想が素晴らしい。
- この尺度の妥当性をどう評価するのかは今後の課題。
- 全社導入したのはすごい。
実践内容
(1)使いやすさを、数値化し、⽬標値を決める⼿法について紹介
・特定のタスク達成において、ユーザーが操作に要する時間に着⽬し、数値化
・ユーザーが我慢できる⻑さを調べる実験や既存サービスでのベンチマークを⾏ない基準を設定
(2)定義した達成⽬標(値)を⽤いて、品質管理の仕組みとして機能させた
・達成確認テストを⾏ない、⽬標未達の場合は改善を実施
・市場に出る商品のバラつきを、品質⽬標値でコントロール可能になった
・⽬標値達成商品の、How to callが7割減した事例があるなど効果も確認
(3)2013年度、全事業部にて適⽤商品を選び、使いやすさを対象として品質管理に導⼊した
・対象とするタスクを拡張し、使いやすさに関するガイドラインを作成
・適⽤商品の特徴に応じて、対象となるタスク、⽬標値を決めて品質管理に導⼊
・使いやすい商品実現を努⼒した成果が数字で⾒えるとして、設計者の理解、協⼒も得られた。
・本活動の成果を認められ、品質に関する全社規模、部⾨規模の賞を受賞した
専⾨家としての評価
使いやすさに具体的な⽬標値が設定可能なこと、⽬標値を達成することで商品の差別化要因にできるという知⾒を広め、従来曖昧であった使いやすさに新しい考え⽅、提供価値を導⼊できた。