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HCD-Netでは、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)との協業による
「利用時品質検討ワーキング・グループ」を発足しました。
HCD-Netは、多くの人々が便利に快適に暮らせる社会作りに貢献すべくHCD導入や推進に関わる様々な知識の普及や専門人材の認定を推進してきました。
しかしながら、人々の使うITサービスや情報システムを担う開発者に対する働きかけは十分とは言えませんでした。このたび、情報処理システムの信頼性向上を担う政策実施機関であるIPAと協業で、「利用時品質検討ワーキング・グループ」を発足しました。主査はHCD-Net名誉理事長の放送大学 黒須正明教授です。
IoT機器/サービスの提供者がビジネスを成功させるためには、つながるシステムによって利用者によりすぐれた体験価値を的確かつ迅速に提供することが必須となります。そのためには従来以上に利用時の品質を考慮した企画・設計が重要になること、その重要性をシステム開発者にアピールすることの必要性をIPAと合意できたのが発足の背景です。
さまざまな業界から集まったソフトウェア技術者やHCDの専門家など多様な有
識者による議論を通じて、IoT(*1)製品やシステム・サービスの開発において利用時の品質(*2)を確保するために、考慮すべき事項をIPAとまとめていく予定です。
さらに、HCD-Netでは、開発者とHCD専門家との連携の場を作り出せるような、より具体的な開発のための指針をまとめていく計画です。
ご参考
本ワーキンググループ発足に関するIPAの告知文
<http://www.ipa.go.jp/sec/info/20160927.html>
第1回 利用時品質検討ワーキング・グループの議事記録など
<http://www.ipa.go.jp/sec/about/committee.html#023>
(*1) Internet of Things:モノのインターネット
(*2) ユーザー体験(UX)とほぼ同義