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去る、12月13日に、台湾の台北にて、Service Science Society Taiwan(台湾サービス科学会)主催のAnnual Conferenceが開催されました。台湾大学のコンベンションセンターを会場とし、100人以上が集まりました。
午前には、Service-Dominant Logicの提唱者である、ハワイ大学のStephen L. Vargo教授による基調講演「Service Science and Service-Dominant Logic: Intersections and Extensions」、その後「New Opportunity and Challenge of Service Design in Asia」と題されたパネルディスカッション、午後からはパラレルワークショップというプログラムでした。
私長谷川は、パネルディスカッションに日本からの代表として登壇しました。
基調講演では、Vargo教授より、Service-Dominant Logicの現在についてのお話を伺うことができました。日本でも注目されている概念なだけに、直接講演を聴けたのは大変ありがたかったです。
パネルディスカッションでは、中国からCBi China BridgeのCathy Huang氏とRudy Wimmer氏、台湾から工業技術研究院のKevin Yang氏、モデレーターに台湾サービス科学会のディレクターArthur Yeh氏というメンバーで、各国のサービスデザインの現状の報告と、そして、アジアで共通のサービスデザインに取り組むための視点などについての意見表明などを行いました。
参加者は、事業者、研究者、学生など幅広く、活気に包まれていました。また、基調講演、パネルディスカッションなどはすべて英語で行われ、議題もアジアのサービスデザインであるなど、グローバルな視点が感じられました。
日本で行われるこういったカンファレンスでは、どうしても日本国内での事例、といったものが望まれる傾向にありますが、これからの事業デザインを考えていくとき、HCD-Netでもより目を広げるような議題設定を行っていく必要性を感じました。
長谷川敦士, Ph.D.
HCD-Net 理事、コンセント 代表/インフォメーションアーキテクト