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2011年9月30日(金)に名古屋地区で2回目となる教育セミナーを愛知工業大学本山(もとやま)キャンパスにて開催しました。人間中心設計の事例紹介を中心とした内容とすべく、2人の講師をお招きして開催しました。
正会員が少ない名古屋地区での開催ですが、正会員・賛助会員からの7名の参加を含め合計で23名の参加者がありました。まずブラザー工業株式会社の内山洋一様より「事務機器におけるユーザビリティテストの成果と課題」と題しまして、具体的なユーザビリティテスト事例をご紹介頂きました。1998年から本格的に自社製品に対するユーザビリティテストを実施されていて、ユーザビリティ評価作業を全社的な開発プロセスに組み込むという難題をクリアされている点は、参加者の皆さんにとって大変参考になったのではないかと思います。
次に静岡県工業技術研究所の易強様より「行動観察記録ツールOBSERVANT EYE®のユーザビリティ評価への応用」と題しまして、ユーザビリティ評価中の観察記録を容易にするロギングツールOBSERVANT EYEの説明と適用事例の紹介をして頂きました。講演終了後、これをすぐに導入したいという方も現れたことから、観察評価の現場で使いやすいロギングツールを使用したいというニーズがあることを実感できました。
セミナー終了後、多数の方からこのような催しを今後も開催してくださいと口頭で依頼されました。関東方面で開催されることが多いHCD-Netのイベントを名古屋地区でも実施していき、人間中心設計の裾野を広げていくべきであると痛感した次第です。
HCD-Netは人間中心設計(Human-Centered Design, HCD)やユーザビリティの考え方を技術者に普及啓蒙することを目的として活動しています。ユーザの「利用品質」の観点から、ものづくりの活性化と製品やサービスの競争力強化に寄与することを目指しています。
このたび、自動車産業をはじめ、ものづくりの中心的役割を担っている名古屋にて、HCDの導入事例とロギングツールに関する教育セミナーを実施いたします。
HCDを導入して企業改革と実践を行っている先端事例およびユーザビリティ評価を有効に実施するツールを紹介していただく予定です。
経済不況のいまだからこそ、ユーザを真剣に考えたしっかりとした利用品質への取り組みで組織体を強化することが重要となります。
本セミナーがその一助となることを期待します。皆様のご参加をお待ちしています。
■セミナー内容
1.「開会にあたって:HCDの意義とHCD-Netの活動」
小林 正氏 (愛知工業大学情報科学部)
2.「HCDの導入事例:事務機器におけるユーザビリティテストの成果と課題」
内山 洋一 氏 (ブラザー工業株式会社)
3.「行動観察記録ツールOBSERVANT EYEのユーザビリティ評価への応用」
易 強氏(静岡工業技術研究所 ユニバーサルデザイン科)
4. 懇親会(19:00 ~ 20:00)
内容
■日時:2011年9月30 日(金 )17:00~20:00 (16:30 受け付け開始)
■場所:愛知工業大学 本山(もとやま)キャンパス 多目的室ABhttp://www.ait.ac.jp/access/motoyama.html
地下鉄東山線の本山駅を出てすぐ
■セミナー参加費:HCD-Net会員:2,000円(学生会員は無料)、一般:3,000円、一般学生:1,000円
■懇親会参加費: 3,000円
■定員:70名(先着順)
■参加申込方法
タイトルを「セミナー@名古屋 参加希望」として以下の内容を事務局までご連絡ください。
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氏名:
所属:
電話番号:
メールアドレス:
会員種別:正会員/賛助会員/学生会員/一般
懇親会:出席 / 欠席
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請求書をご希望の場合は本文にその旨と、請求書のあて先と郵送先をご指定ください。
受付メールを事務局より返信いたします。
参加費の支払い方法の案内は受付メールに記載されています。
受付メールが2、3日(土日祝日を除く)で届かない場合は事務局にご連絡ください。