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9/2に名古屋駅近くのウインクあいちにて井登友一氏をお招きして「価値のリフレーミングを通した UXデザインの実践的理解と活用手法」を開催しました。
井登さんの価値についての講義、インタビュー〜プロトタイプ作成までのワークショップ、参加者からの質問に答えてもらうディスカッションと盛りだくさんで行われました。
1部は、井登さんから「エクスペリエンスデザインによる価値創出」の講義が行われました。
「モノからコトへ」はもちろん、その他にも「不便益」や「ユーザー”脱”中心発想」などのキーワードが出てきて、とても刺激的な内容でした。
参加者のみなさんも「価値」を新たな角度から見直すいい機会になったのではないでしょうか。
2部は、理想の財布を考える、というワークショップを行いました。
個人ワークとパートナーとのワーク(インタビュー)などを経て、理想の財布のプロトタイプを作り上げました。プロトタイプは用意されていたペン、テープ、ハサミ、紙を使い、各自オリジナリティ溢れる財布を作り上げていました。
全員のプロトタイプについて聞いてみたいところでしたが、時間の都合により何人かのプロトタイプを発表となりました。それでも、目から鱗のアイデアが次から次へと飛び出しました。
参加者からは、これら一連のプロセスが実務に活かせそう、と好評でした。
3部は、参加者同士数名で講義とワークショップを踏まえた上でのディスカッションをし行いました。その後、ディスカッションの中で出てきた質問や実務での困りごとに対して井登さんをはじめHCD-Netの和井田、加藤を含めた3者が回答をしていきました。
参加者から出る質問について3人が自らの経験を踏まえて回答してくださったことにより、現場でどう対処されているのか、というリアルな体験談を聞くことができました。
短い時間でしたが、参加者の皆さんもが少しでも疑問を解決できる糸口を見つけられたら嬉しく思います。
参加者からは、「実務に役に立つ」「イノベーションという言葉に惑わされずに、地に足のついた行動に活かせそう」「井登さんのリアルな経験談が聞けてよかった」という意見が聞かれました。
今回は今までの初心者セミナー・ステップアップセミナーとはまた違った切り口で、「視点の変換(リフレーミング)」に焦点を当てたセミナーでした。HCD-Net名古屋ではこれからもこうしたセミナーを開いていきたいと思いますので、ぜひご参加ください。
イベント概要
HCD/UXデザインを実践する上で、「価値」と「利用状況」の理解の重要性を感じると思います。これらをより深く理解するためには、手法を実践するだけではなく視点の変換(リフレーミング)が必要になります。
価値探索〜コンセプトデザイン〜プロトタイピングといった一連のデザインプロセスを体験できるワークショップや座学を通じて、価値と利用状況のより深い理解とリフレーミングを学びます。
また、課題や悩み、いくつかのキーワードについてディスカッションする時間を設けました。HCDを実践する中で課題を感じている方も多いと思います。そうした課題について共有し、話し合いましょう。皆様のご参加をお待ちしております。
■日時:2017年9月2日(土)13:30〜19:00(受付13:00〜)
■会場:ウインクあいち(愛知県産業労働センター)10階 1007小会議室
■会場へのアクセス:http://www.winc-aichi.jp/access/
(JR・地下鉄・名鉄・近鉄)名古屋駅より
JR名古屋駅桜通口からミッドランドスクエア方面 徒歩2分
ユニモール地下街 5番出口 徒歩2分
ウインクあいちに到着しましたら高層階用エレベーターで10階までお越しください。
■定員:30名(先着順)
■主催:教育事業部
■参加費:
HCD-Net会員/賛助会員:6000円 / HCD-Net学生会員:1000円
一般:7000円 / 一般学生:2000円
懇親会費:3000円(希望者のみ)
プログラム
13:00〜13:30:受付
13:30〜13:40:オープニング
13:40〜15:10:インスピレーションレクチャー(価値探索とリフレーミングについてを中心に講義)
15:20〜17:00:ワークショップ(Perfect Wallet Workshop)
17:10〜18:40:ディスカッション(講義とWSで気になったこと、疑問点、課題や悩みを対話)
18:40〜19:00:クロージング・アンケート記入
19:30〜懇親会(希望者のみ)
■講師:
井登 友一氏(いのぼり ゆういち)
株式会社インフォバーン取締役/京都支社長。デザインコンサルティング会社にて定性的なユーザインサイトを起点とした「ユーザー中心発想」 によるコミュニケーションデザインと、Webサイトの企画・プロデュース・設計に従事。大手住宅メーカー、ウェディングプロデュース企業、大手製薬企業など、数多くの企業のマーケティングコミュニケーションを支援。2011年インフォバーン入社、京都支社の責任者を務める。日本プロジェクトマネジメント協会認定プロジェクトマネジメントスペシャリスト(PMS)、人間中心設計推進機構認定人間中心設計スペシャリスト。