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12月14日、芝浦工業大学にて「~実践テクニカルライティング基礎~講義と演習」を開催いたしました。
テクニカルライティングとはどういうものか、わかりやすく的確に伝えるために求められるコミュニケーションスキルなどについて、実践的な演習を交えながら講義をしていただきました。また、課題文章を後日提出することにより、講師の高橋さんから個別添削を受けられるコースも設けました。
前半は、参加者でグループを作り、相互レビューをすることにより、わかりにくい文章の問題点を探り、何故わかりにくいかの理由を考えました。次にわかりやすい文書に改善するための「ポイント」を、認知心理学や情報処理技術、構造化文書を取り入れながら、基本とともに明日からすぐ使える実践的なライティング技術を学びました。
後半は、読み手の気持ちを動かす「エモーショナルな」文章について学び、読み手の気持ちを配慮した文書表現や行動につながる手順書の書き方を作成しました。
各自が書いた文書をグループ内でレビューし、どの点が工夫されていたか赤ペンを使って講評します。参加者からは、「人からのポジティブフィードバックをもらい、自分の成果物の何が人から評価されるのかを垣間見た」「簡単な材料だったが、レビューを行うことで学び、気づきがあった」「ダメな文書のどこがダメなのかがよくわかり、自分でも気を付けたいと思った」という意見が多く聞かれました。
概要
人間中心設計のプロジェクト実践において調査報告書、企画提案書、要求仕様書、取扱説明書など様々な文書が作成されます。これらには、読み手の行動につながる、気持ちを動かす、的確でわかりやすい文書であることが求められます。
正確かつ効果的に伝達するための文書作成技法の基本となるのが、テクニカルカルライティングです。テクニカルコミュニケーション領域の第一線で活躍されている高橋慈子氏によるテクニカルライティングの基礎を学びます。講義だけでなく実践的な演習を通じて、基本とともに明日から使える実践的なライティング技術を学ぶことができます。
また、課題文章を後日提出することにより、高橋氏からの個別添削を受けられるコースも設けました。
HCD認定専門家の皆さまは自分のスキルの再確認、見直しのチャンスとして、初学者の方、これからHCDスペシャリスト/専門家を目指す方、関係される方には基本を身につける場として、多くの方の参加をお待ちしております。
■日時:2017年12月14日(木) 15:00~18:00(受付開始:14:30~)
■会場:芝浦工業大学 芝浦キャンパス 3階 307教室
http://www.shibaura-it.ac.jp/access/shibaura.html
■定員:各コース合わせて60名(先着順)
■参加費:(この講座は社会人向けです)
<Aコース:講義・演習>
HCD-Net正会員/賛助会員:5,000円 一般:7,000円
<Bコース:講義・演習+課題文書の個人別添削> 先着20名限定
HCD-Net正会員/賛助会員:7,000円 一般:9,000円
懇親会費:4,000円(希望者のみ)
■対象者
・HCD-Net会員全般
・HCD専門家
・HCD/UXDの実践者
・HCD入門者
■対象コンピタンス
L1:文書作成能力
<参考>
人間中心設計(HCD)コンピタンスマップ(HCD-Net)
//www.hcdnet.org/media/001/201611/competence_map2016.pdf
プログラム
14:30~ 受付
15:00 実践テクニカルライティング基礎 講義と演習
・テクニカルライティングとは
・わかりにくい文書の問題点を探る(演習)
・構造化文書とトピック
・読み手と目的を分析する(演習)
・読み手を動かすロジカルな文章技術
・気持ちに伝わるエモーショナルな文章表現
・ユーザーガイド作成とレビュー(演習)
18:00 終了
18:30~ 懇親会(希望者のみ)
■講師:
高橋 慈子氏(株式会社ハーティネス)
※テクニカルライター。1988年テクニカルコミュニケーションの専門会社 株式会社ハーティネス設立。技術的な内容を、わかりやすく伝えるサービスを提供。慶應義塾大学、立教大学、大妻女子大学にて非常勤講師。企業向けのライティング研修やコンサルティングも行う。日経ビジネススクールeラーニング講座「技術者のためのライティングスキル養成講座」提供。宣伝会議「文章力養成講座」講師。著書多数、近著に『人より評価される文章術』(宣伝会議)。