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「プロトタイピングによるエバリュエーション手法
(2018年HCD-Net東海UXデザイン連続セミナー Day5)」開催レポート
11月3日に名古屋の「ウインクあいち」にて、UXデザイン連続セミナーの5回目を開催しました。
最終回は、井登さんより「プロトタイピングのプロセスとコツ」についてショートレクチャーしていただいた後に、ワークショップ(プロトタイプ作成)、発表と評価の流れで行われました。
ワークショップは、前回の開催から約2ヶ月のブランクがあったにも関わらず、各グループ共にチームワーク良く作業されていました。
前半は、時間配分を決めて、持ち寄った準備資料の共有するなど、デスクワーク中心に行われました。
後半は、発表資料の仕上げやアクティングアウトの練習など、各グループとも熱心に取り組んでいました。
各グループの発表毎に、特別審査員(Day1のインタビュイー)の方から評価とフィードバックがありました。
「イイネ!このサービス欲しい。」「不満を解消してくれそう。」「こんなサービスがあったら嬉しい!」などの感想や、「ちょっと物足りない。」「どのような効果があるのか?」「どう差別化するのか?」などのコメントやアドバイスが寄せられ、各グループが提案したサービスについて、活発な意見交換が行われました。
最後に井登さんから総評をいただいた後、集合写真を撮影して連続セミナーが終了しました。
井登さんを囲んでの懇親会と連続セミナーの振り返り?も楽しく行われました。
受講者みなさん、約4ヶ月間お疲れ様でした。連続セミナーと通して身に着けたUXデザイン手法を実務で活用していただきたいと思います。
「アイデアを拡張する思考法
(2018年HCD-Net東海UXデザイン連続セミナー Day4)」開催レポート
9月8日に名古屋の「ウインクあいち」にて、UXデザイン連続セミナーの4回目を開催しました。
前半は、千葉工業大学の山崎和彦先生より「発想法」についてレクチャーしていただきました。
後半は、「リフレームのアプローチ」についてレクチャーとワークショップが行われました。
ワークショップは、持ち寄ったアイデアを組み合わせたり、逆転の発想を試みるなど、各グループで試行錯誤しながら行われました。
結果の共有は、山崎先生から井登さんにバトンタッチして進められました。
「素直なアイデア(組み合わせ)は出やすい」「最悪シナリオから逆転の発想が難しい」「発散はいっぱいできたが、収束がどんづまりになった」などの意見や気づきが共有されました。
今回も常葉大学の学生さんにレクチャーとワークショップ(Cグループ)のグラフィックレコーディングをしていただきました。
次回は約2ヶ月後になるため、予定を変更して井登さんによる最終回Day5「プロトタイピング技法」のショートレクチャーがありました。
次回(最終回)は、サービスとして実現可能なアイデアの「プロトタイプを作成」して発表です。
「ユーザー体験の俯瞰的な可視化によるアイデア発想手法
(2018年HCD-Net東海UXデザイン連続セミナー Day3)」開催レポート
8月25日に名古屋の「ウインクあいち」にて、UXデザイン連続セミナーの3回目を開催しました。今回は台風20号が前日に通り過ぎて天候に恵まれました。
午前中は、1回目と2回目を欠席された方を対象に補講を2時間行いました。参加された11名のみなさんは遅れを取り戻せたようです。
午後からは、前回の振り返りと質問への回答に続き、「カスタマージャーニーマップとサービスブループリント」についてレクチャーとワークショップが行われました。
ワークショップは、前回作成したペルソナを対象とした「サービスコンセプト」の策定~「サービスジャーニーマップ」によるペルソナの行動/思考/感情の洗い出し~「フェイルポイント、ペインポイント」の深堀り~理想の状態をベースに「解決のためのアイデア」の発想の順に行われました。
今回のワークショップもタイトなタイムスケジュールで行われましたが、「ついていくのに精一杯ですが、おもしろい!」「時間が足りないけど、楽しい!」「一通りやりきってみるのが重要だと感じた」など、前向きな意見が多く聞かれ、チームワークも良くなっているようです。
次回は、断片的なアイデアを「サービスとして実現可能なアイデア」にブラッシュアップします。
「価値の構造化とペルソナデザイン
(2018年HCD-Net東海UXデザイン連続セミナー Day2)」開催レポート
7月28日に名古屋の「ウインクあいち」にて、UXデザイン連続セミナーの2回目を開催しました。
前半は、前回の振り返りとフォローアップに続き、「KA法を用いた価値抽出~構造化手法」についてレクチャーとワークショップが行われました。みなさん、ファクトから心の声・価値へ変換する作業および価値マップの作成に苦労されていました。
後半は、「ペルソナデザイン法」についてショートレクチャーとワークショップが行われました。
最後に、6つのグループの「価値マップ」と「ペルソナ」を発表し合ってWSが終了しました。
今回は、Aグループのワークショップの内容を、前回同様に常葉大学の学生さんにグラレコしていただきました。
みなさん、インタビューデータからペルソナへ落とし込む過程を体験したことで具体的に理解することができたようです。
次回は、作成したペルソナに提供する「サービスのアイデア発想」を行います。また、午前中には、西日本豪雨(1回目)と台風12号(2回目)の影響で欠席された方を対象に、補講を行います。
「実践的デプスインタビューと価値抽出手法
(2018年HCD-Net東海UXデザイン連続セミナー Day1)」開催レポート
7月7日の七夕の日に、名古屋の「ウインクあいち」にて、UXデザイン連続セミナーの1回目を開催しました。定員30名に対し2週間ほどで満席になり36名まで増席しましたが、当日は西日本豪雨の影響で参加予定の方々が欠席になってしまったのが残念でした。
この連続セミナーのメイン講師はインフォバーンの井登友一さんですが、今回はシークレットゲストとして昨年7月に開催の「インタビュー入門編」の講師の奥泉直子さんが駆け付けてくれました。
前半は、井登さんより「連続セミナーのプログラム全体像」の解説に続き、「良質なUXデザインとは何か」と「デプスインタビュー10の心得」についてレクチャーしていただきました。
因みに連続セミナーを通して扱うテーマは『より快適で理想的な「はたらく」をデザインする』です。
後半は、井登さんと奥泉さんより「実践的デプスインタビューと価値抽出手法」のワークショップが行われました。6つのグループに分かれて、「インタビュー設問設計」をした後に、インタビュー(20分)を2回実施しました。
インタビュー振り返りの後にファクトイド抽出を行ってWSが終了しまた。
今回も常葉大学の学生さんにグラレコをしていただきました。講義のレコーディングに加え、ワークショップのグラレコにもチャレンジしていただきました。受講者の方々からも振り返りにとても役立つと好評でした。
レクチャーに関しては、「実践できるレベルで教えてもらえた」「コツと難しさを学べた」「大きな自信を得ました」など、インタビューの素振り(練習)として役立てられたといった声が多く、業務に活かしていっていただければ嬉しいです。また、連続セミナーに関しては、「テンポが早くてついていくのが大変でしたが、チームの方々と楽しくWSできました」「仕事に活かせそうでワクワクしています」「一連のプロセスを体験できることを楽しみにしています」など、今後に期待する意見が多く聞かれました。
次回は、抽出したファクトイドから「価値の構造化とペルソナデザイン」を行います。
HCD-Net東海 UXデザイン連続セミナー
■概要
HCD-Net東海では、実務でUXデザインを実践したいと思っている方を対象に、UXデザインを体系的に学んでいただける連続セミナーを企画しました。インタビュー調査やペルソナの作成からサービスを創りあげるまでの一連のプロセスに関連する手法を学び、受講者が実務でUX デザインを実践できるようになることを目指します。デザイナーだけではなく、エンジニア、企画、広報など様々な分野の受講者を募りますので、体系立てられた知識と実践を身に着けて頂きたいと思います。
■スケジュール:
全5回:13:30〜18:30
第1回:7月7日(土):実践的デプスインタビューと価値抽出手法
第2回:7月28日(土):価値の構造化とペルソナデザイン
第3回:8月25日(土):ユーザー体験の俯瞰的な可視化によるアイデア発想手法
※第4回:9月8日(土):アイデアを拡張する思考法(仮)
第5回:11月3日(土):プロトタイピングによるエバリュエーション手法
各回に懇親会あり(希望者のみ)
※第4回の日程が9月22日→9月8日に変更になりました。
■会場:
ウインクあいち(愛知県産業労働センター)
第1回:7月7日(土):9階 908会議室
第2回:7月28日(土):11階 1109会議室
第3回:8月25日(土):11階 1109会議室
第4回:9月8日(土):9階 908会議室
第5回:11月3日(土):11階 1109会議室
■会場へのアクセス:
http://www.winc-aichi.jp/access/
(JR・地下鉄・名鉄・近鉄)名古屋駅より
JR名古屋駅桜通口からミッドランドスクエア方面 徒歩2分
ユニモール地下街 5番出口 徒歩2分
■講師:
全5回:井登 友一氏(いのぼり ゆういち)
株式会社インフォバーン取締役/京都支社長。デザインコンサルティング会社にて定性的なユーザインサイトを起点とした「ユーザー中心発想」 によるコミュニケーションデザインと、Webサイトの企画・プロデュース・設計に従事。大手住宅メーカー、ウェディングプロデュース企業、大手製薬企業など、数多くの企業のマーケティングコミュニケーションを支援。2011年インフォバーン入社、京都支社の責任者を務める。日本プロジェクトマネジメント協会認定プロジェクトマネジメントスペシャリスト(PMS)、人間中心設計推進機構認定人間中心設計スペシャリスト。
第4回:山崎 和彦氏(やまざき かずひこ)
Xデザイン学校共同代表、Smile Experience Design Studio代表。千葉工業大学知能メディア工学科教授、人間中心設計機構副理事長、PLANTIO(株)CDO。京都工芸繊維大学卒業後、クリナップ工業(株)、日本IBM(株)UXデザインセンターマネージャー (技術理事)を経て現職。米国IBM社 Academy of Technologyのメンバー、日本デザイン学会理事, 日本インダストリアルデザイナー協会理事、グッドデザイン賞選定委員、経済産業省デザイン思考活用推進委員会座長など歴任。神戸芸術工科大学・博士(芸術工学)授与、東京大学 博士課程単位取得満期退学。著書多数。デザインの実践・研究・教育とコンサルティングに従事。