セミナー・サロン

レポート

9月3日(月)、芝浦工業大学にて「HCDコンピタンス知識編『情報構造の設計』」を開催しました。
本年もメイン講師にfreee株式会社の伊原力也さんをお迎えし、昨年とは構成を変えて、演習を通じて「情報構造の設計とは何か」を把握していただく講座でした。

情報構造の設計に入る前の段階として、あらかじめ用意されたペルソナ&シナリオと既存サービスを理解し現状の問題点を把握するワークを実施しました。こういった活動は慣れている方が多かったとは思いますが、題材となるサービスにあまり接点のない場合は時間がかかってしまいます。演習では決められた時間内で次のステップへ行くので、あわただしく感じられたかもしれません。
前提を把握したうえで、いよいよ情報構造の設計です。まず、伊原さんから必要な知識の講義があり、それに続いて、ユーザー要求を考慮した「新しい分類体系・新しい検索軸をつくる」というワークを実施しました。
次に、画面を作る前にフロー図(UI FLOWS)を書くという段階を経てから、ペーパープロトタイプを作るまでが演習でした。



伊原さんとメンターの方々がテーブルを回りながら、演習は進められました。
参加者が立ち始めたら演習本番です。

今回は、「ユーザー要求とUIの間にある情報構造を設計する」ということをフェーズを細かく分けながら体験していただきました。5時間と長丁場でしたが、あっという間で、未消化の部分もあったかと思います。講師もメンターの方々も、参加のみなさまもお疲れさまでした。
「順序だてて学べてよかった」「もっとこの分野のセミナーをやってほしい」「フロー図が難しかった」「もっと時間をかけてやってほしい」などの声もいただきました。参加者の声は今後のセミナー企画に役立てていきたいと考えています。

概要

HCD-Netでは、昨年度に引き続き、HCDの専門家であれば知っておくべき基礎知識の講座を開催します。
本講座は、HCD専門家コンピタンス「情報構造の設計」に関するもので、2017年度に実施した講座の改訂版です。

ユーザー要求を明確にして「解決案(仕様)をつくる」という業務の中には、システムの要求仕様・情報構造・デザイン仕様などが含まれますが、フェーズを分けずに実施している場合も多いと思います。本年の講座は、情報構造設計の特徴をつかんでいただくために、前後のプロセスとの関連を把握するための演習を組み込みました。
ユーザーの特性に合わせて情報構造を設計するとはどういうことか・そのためにはどういう知識が必要かを再認識する機会として活用していただければと思います。

対象者:
・これからHCD専門家・HCDスペシャリストになりたい人
・すでにHCD専門家・HCDスペシャリストで、守備範囲を広げたい人・学び直しをしたい人

■日時:2018年9月3日(月)14:00~19:00(受付開始:13:30~)
■会場:芝浦工業大学 芝浦キャンパス 307教室
東京都港区芝浦3-9-14
http://www.shibaura-it.ac.jp/access/shibaura.html
■定員:40名 →+10増席 50名
■参加費:
HCD-Net正会員/賛助会員:5,000円
HCD-Net学生会員:1,000円
一般:10,000円
一般学生:3,000円
懇親会会費:4,000円(希望者のみ)

プログラム

■プログラム:
1.講座の概要紹介
2.講義「情報構造設計するための基礎知識」
3.演習「情報構造の設計とデザインプロセス」
4.演習の解説と質疑

■講師:
伊原 力也(いはら・りきや)氏 freee株式会社
アクセシブルなインタラクションデザインの実践を標榜し、Webサービスやスマートフォンアプリの設計業務に従事。ウェブアクセシビリティ基盤委員会(WAIC)理解と普及作業部会委員としても活動。HCD-Net認定 人間中心設計専門家。クリエイティブユニットmokuva所属。
共著書に『デザイニングWebアクセシビリティ』、監訳書に『インクルーシブHTML+CSS & JavaScript』『コーディングWebアクセシビリティ』(ボーンデジタル)。

■演習メンター:
早川 誠二氏(人間中心設計よろず相談)
山口 隆広氏(Qrio株式会社)
羽山 祥樹氏(HCD-Net認定 人間中心設計専門家)

■対象コンピタンス(2017年度版)
A8: 製品・システム・サービスの要求仕様作成能力
A9: 情報構造の設計能力
A10: デザイン仕様作成能力

■参考:
『情報アーキテクチャ』Louis Rosenfeld,‎ Peter Morville,‎ Jorge Arango、オライリー、2016
『IAシンキング』坂本貴史、ワークスコーポレーション、2011
HCDライブラリー『人間中心設計の基礎』黒須、近代科学社、2013

人間中心設計(HCD)コンピタンスマップ 2017年版(HCD-Net)
https://drive.google.com/file/d/0B5EAwFuOiIttdnlYcTl2ck83RDg/view?usp=sharing

お申込み

■参加申し込み方法
下記よりお申込みお願いします。

セミナー:https://peatix.com/event/417509
懇親会:https://peatix.com/event/417514/

【注意事項】
■賛助会員様について
※賛助会員様は2名までは「HCD-Net賛助会員」種別にて参加可能です。3名以降の方は「一般」種別となりますので、予め2名様を社内にてご調整ください。
登録される場合は正副代表者の方のお名前でご登録いただき、参加の方にpeatixチケット譲渡機能をご利用いただくか、または当日は代理の旨受付でお申し出ください。

■領収書および請求書について
※請求書及び領収書の発行はお受付致しかねます。
※領収書が必要な方は、Peatixで発行される領収データをご利用ください。
http://help.peatix.com/customer/portal/articles/221024


■キャンセルについて
・キャンセル前提のお申込みはご遠慮願います。
・やむを得ずキャンセルが必要となった場合は、8月31日(金)17:00までにお申し出があった場合はキャンセル手続きを承ります。それ以降のキャンセルにつきましてはお受け出来かねますので、何卒ご理解いただきますようよろしくお願い申し上げます。
・キャンセル時の返金につきましては、Peatix Help「チケットをキャンセルしたい」をご参照ください。


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動画チャンネル

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HCD-Netで人間中心設計を学ぶ

HCD-Net(人間中心設計推進機構)は、日本で唯一のHCDに特化した団体です。HCDに関する様々な知識や方法を適切に提供し、多くの人々が便利に快適に暮らせる社会づくりに貢献することを目指します。

HCDに関する教育活動として、講演会、セミナー、ワークショップの開催、 HCDやユーザビリティの学習に適した教科書・参考書の刊行などを行っています。