セミナー・サロン

イベントレポート

7/18(木)に株式会社アイ・エム・ジェイ(以下、IMJ)にて「HCDコンピタンス知識編『ユーザー調査・概論』」を開催しました。  
講師にはIMJの太田 文明氏と吉田 実央氏をお迎えし、「ユーザー調査計画」や「ユーザー調査実施」の基本的な知識についてお話しいただきました。

講義は、まず太田さんよりIMJさんの活動事例などをご紹介いただいたあと、ユーザー調査の定義についてお話があり、さらにユーザー調査計画の説明をしていただきました。  
次に、吉田さんよりユーザー調査の実施について、事例を交えながら講義いただきました。ここでは特に調査の実施手法や考え方について多数の質疑応答があり、参加者の期待値と共に会場の温度感が高まっていきました。


その後、再び太田さんより「定性、定量調査分析」「現状のモデル化」のお話がありました。
講義中にいくつもの押さえておきたいポイントと「これをやってはいけない」というアンチパターンの例も紹介していただき、これから調査を実践していく上でもチェックしていく指標になったと思います。
質疑応答では、分析、モデル化、叙述化(言語化・可視化)にあたり矛盾を感じることはないか、迷ったらどうするべきか、などに悩んでいる方が多かった印象があります。絶対的な答えは無い中でも「とりあえずやってみる」からスタートする、または立ち戻る心得は参考になったのではないでしょうか。

今回は、講義が始まる前に来てもらった参加者に、付箋で「わくわく(期待や楽しみ)」と「ドキドキ(悩みや不安)」を模造紙に貼ってもらい、講義終了後には付箋で「わかった!楽しめた」と「わからなかった、楽しめなかった」を模造紙に貼ってもらう形式となっており、講義前と講義後のユーザー心理を参加者も一緒になって考えられるHCDらしい講義イベントになりました。


概要

HCD-Netでは、本年度もHCDの専門家であれば知っておくべき基礎知識の講座を開催します。
本講座は、HCD専門家コンピタンス「ユーザー調査実施能力」に関するものです。

ユーザーの本質的欲求や利用状況を把握するためには様々な調査手法・分析手法があります。
しかし、急いでいる・ルーチン化しているなどで「覚えた手法ありき」になって基本が置き去りになっていないでしょうか?

・調査の目的を見失っている
・手法が目的に合っていない
・本来調べるべき人たちでない人が調査対象になっている
・調べるにあたって、人間の身体的・心理的特徴が十分考慮されていない

このような状態では、的確な結果を出すことはできません。ユーザー調査の実施に当たっては、目的に合わせた調査設計、実査、分析を行うことが重要です。
本講座では、プロジェクトに有益な結果をもたらすユーザー調査の計画・実施のための基礎知識を整理・把握していただきます。
これから専門家を目指す方はもちろん、基本を見直したいという方も是非、参加してください。

なお、講座終了後に、交流タイムを設けます。考えたこと・思ったことなど口に出してみる・聞いてみるなど、講師や受講仲間とのリフレクションの時間としてご活用ください。

<対象者>
・これからHCD専門家・HCDスペシャリストになりたい人
・すでにHCD専門家・HCDスペシャリストで、守備範囲を広げたい人・学び直しをしたい人


■日時:2019年7月18日(木)14:00~18:00(開場13:30)
■会場:株式会社アイ・エム・ジェイ 本社
東京都港区三田1-4-1 住友不動産麻布十番ビル9階
https://www.imjp.co.jp/company/access/
■定員:50名(先着順)

■参加費:
HCD-Net正会員/賛助会員:5,000円
HCD-Net学生会員:1,000円
一般:10,000円
一般学生:3,000円

講師

講師交代のお知らせ 市川氏に代わって太田氏が担当します。
太田 文明(おおた ぶんめい)氏
株式会社アイ・エム・ジェイ Service Design lab. デザインマネージャー
常葉大学 非常勤講師
HCD-Net認定 人間中心設計専門家

吉田 実央(よしだ みお)氏
株式会社アイ・エム・ジェイ
HCD-Net認定 人間中心設計スペシャリスト

>交代>
市川 英子(いちかわ えいこ)氏  
株式会社アイ・エム・ジェイ Service Creation本部 本部長  
HCD-Net認定 人間中心設計専門家  

プログラム

14:00-14:10 オープニング
14:10-17:00 講義「ユーザー調査・概論」(含む休憩)
17:00-17:10 クロージング
17:10-18:00 交流タイム(自由解散)

■対象コンピタンス
A1: 調査・評価設計能力
A2: ユーザー調査実施能力
A3: 定性・定量データの分析能力
A4: 現状のモデル化能力

■参考
HCDライブラリー『人間中心設計の基礎』黒須、近代科学社、2013
『情報デザインの教室』情報デザインフォーラム編、丸善株式会社、2010
人間中心設計(HCD)コンピタンスマップ 2018年版(HCD-Net)

参加お申し込み方法

以下よりお申し込みのうえ、参加費のお支払いをお願いいたします。  
※イベント管理サービスPeatixへの登録が必要となります。
※お支払い方法は、クレジットカード払い(PayPal含む)<VISA, Master、JCB、AMEX>、コンビニ支払い、ATM支払をご利用いただけます。
https://peatix.com/event/724286/

注意事項

■領収書および請求書について
※クレジットカードのご利用明細書、金融機関の払込受領書もしくは払込完了画面、Peatix発行の受領データをもって領収書に代えさせていただきます。
※Peatix発行の領収データについてはこちらをご参照ください↓。
http://help.peatix.com/customer/portal/articles/221024
※請求書の発行はお受付いたしかねます。


■キャンセルについて
・キャンセル前提のお申込みはご遠慮願います。
・やむを得ずキャンセルが必要となった場合は、7月12日(金)17:00までにお申し出があった場合はキャンセル手続きを承ります。それ以降のキャンセルにつきましてはお受け出来かねますので、何卒ご理解いただきますようよろしくお願い申し上げます。
・キャンセル時の返金につきましては、Peatix Help「チケットをキャンセルしたい」をご参照ください。


■賛助会員の皆さまへ
・2名まで「HCD-Net賛助会員」種別にて参加可能です。3名以降の方は「一般」種別となります。
・予め2名様を社内にてご調整をお願いします。3名を超えた場合は、再度お申し込み手続きを行っていただく場合がございますのでご了承をお願いいたします。


■PayPalをご利用される方へ
PayPalから支払い承認のメールが届いても、その段階ではまだお申込みが完了しておりません。
PayPal決済画面でカード情報を登録後、注文確定画面に移動し、カナ名など必要項目に情報をご入力された上、 確定ボタンを押して注文確定となります。ご注文が確定するとPeatixからご登録のメールアドレス宛に『お申込み詳細』 のメールが自動配信されます。


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動画チャンネル

一部の講演は動画チャンネルで見ることができます。

HCD-Netで人間中心設計を学ぶ

HCD-Net(人間中心設計推進機構)は、日本で唯一のHCDに特化した団体です。HCDに関する様々な知識や方法を適切に提供し、多くの人々が便利に快適に暮らせる社会づくりに貢献することを目指します。

HCDに関する教育活動として、講演会、セミナー、ワークショップの開催、 HCDやユーザビリティの学習に適した教科書・参考書の刊行などを行っています。