更新日:
開催概要はこちらをご覧ください。
Day4~Day5のイベントレポートはこちらをご覧ください。
「ユーザー体験の俯瞰的な可視化によるアイデア発想手法(2019年HCD-Net東海UXデザイン連続セミナー Day3)」開催レポート
9月28日に名古屋の「ウインクあいち」にて、UXデザイン連続セミナーの3回目を開催しました。
はじめに前回までの振り返りと質疑応答を行った後に、価値マップと簡易ペルソナの補完作業を行いました。
休憩を挟んで、井登さんより「カスタマージャーニーマップとサービスブループリント」についてレクチャーがありました。
ワークショップは、「サービスコンセプトの策定」から始まりました。ユーザーの価値観やニーズをグループ内で共有した上で、提供するサービスの方向性を決めました。
次に、サービスジャーニーマップの作成を行いました。ユーザーの主要なモーメントを横軸に書き出した後に、行動や感情/思などの項目を縦軸に配置して順番に検討していきました。行動の洗い出しにあたって、情報不足を補うために再インタビューしながら行うグループもあり、グループ間で協力し合いながら良い雰囲気で進められました。
ある程度作業が進んだ頃に、井登さんから時間軸の取り方についてアドバイスがあり、人生設計のような長~い時間軸で検討していたグループは、提供するサービスに見合った短めの時間軸でジャーニーマップを追加していました。前回の価値カード作成と同様に、細かすぎず、壮大すぎず、丁度いいレベル(行動を洗い出す長さと時期)が大事ですね。
今回は予定を変更して、「ペイン/フェイルポイント」に対する「理想の状態」の発想まででワークショップを終了しました。
ワークショップ前後のディスカッションでは、「ペルソナって古くないか?」「デザインやペルソナなどの評価方法やタイミングは?」「アイデアの収束のさせ方はどうするの?」「コンセプト決定とジャーニーマップ作成はどちらが先か?」「インタビューデータの扱い方は?」など活発に意見交換されました。
次回は、「ソリューションアイデアの発想」から再開します。
「価値の構造化とペルソナデザイン(2019年HCD-Net東海UXデザイン連続セミナー Day2)」開催レポート
9月14日に名古屋の「ウインクあいち」にて、UXデザイン連続セミナーの2回目を開催しました。
前半は、井登さんから前回の振り返りとフォローアップに続き、加藤さんより「KA法を用いた価値抽出~構造化手法」についてレクチャーとワークショップが行われました。
価値抽出は、「出来事→心の声→価値」へ変換する練習をしてから実際の作業に入りました。
価値カードの作成にあたっては、みなさん普遍的な価値に変換するのに苦労していたようです。
具体的すぎると限定的な価値になってしまいますし、抽象的すぎると曖昧な価値になってしまいます。細かすぎず、壮大すぎず、丁度いいレベルの価値(普遍的な価値)に変換できるようになるには、習うより慣れろで、場数を踏むしかありません。このWSをきっかけに、日々の練習や業務での活用を通して経験を積んでいただきたいと思います。
次の価値マップ作成では、価値を統合しながら本質的価値を見い出し、価値の関係性や指向性を鑑みて、価値の全体構造を可視化しました。この作業も各グループとも試行錯誤されていたようですが、その分、メンバー間の共通認識が深まったようです。
後半は、井登さんにバトンタッチして「ペルソナデザイン法」についてショートレクチャーとワークショップが行われました。
価値の全体像から、大まかな特徴を捉え「誰に、どんな価値を」提供するのか方針を決めました。
最後に、6つのグループの「価値マップ」と「簡易ペルソナ」を発表し合ってWSが終了しました。
みなさん、インタビューデータからペルソナへ落とし込む過程を通して、提供する価値の方向性や人物像を共有できたようです。
次回は、作成したペルソナに提供する「サービスのアイデア発想」を行います。
「UXD概論と実践的デプスインタビュー技法(2019年HCD-Net東海UXデザイン連続セミナー Day1)」開催レポート
8月31日に、名古屋の「ウインクあいち」にて、UXデザイン連続セミナーの1回目を開催しました。
この連続セミナーは今年で2年目になりますが、募集開始日に満席(定員36名)となり、スタッフ一同感激しつつ初日を迎えました。
今年のテーマは『キャリアを通した継続的な成長のためのソリューション』です。
前半は、HCD-Net教育事業部 加藤による「オープニング」と「学びのコツ」の紹介の後に、メイン講師の井登さんより「連続セミナーのプログラム全体像」の解説と「UXデザイン概論」のレクチャーをしていただきました。良質なUXデザインとは何か、たくさんの事例とそれらの要因について分かりやすく解説していただきました。
昼休憩、グループ分けとアイスブレイクを挟んで、後半のインタビューWSに進みました。
「デプスインタビューの心得」のレクチャーの後に、即席のインタビューガイドを作ってからインタビューを行いました。
今回は、昨年の受講者から「インタビューが不十分だった」との意見を踏まえ、演習方法をブラッシュアップしました。
取材協力者1人に対し、「15分インタビュー→振り返りと設問内容の修正→再度同じ人を15分インタビュー」の流れを2人分行いました。
初回は、どのグループも緊張気味にインタビューしていましたが、回数を重ねるごとに笑顔や活気に溢れ、たくさんの情報やヒントが得られたようでした。
WSの最後に、次回までの宿題「ファクトイド抽出」が出されて終了しました。
受講者の感想から「本心を語ってもらっているのか、不安を感じた。」「いろいろ想像したり、判断・忖度している自分に気づいた。」「話しにくいことを無理に話させ、誘導してしまった。」など、インタビューの場づくり・舵取り・深堀りの難しさを実感していたようです。
次回は、抽出したファクトイドから「価値の構造化とペルソナデザイン」を行います。
セミナー後の懇親会は、井登さんを囲んで楽しく行われました。
今年は、どんなソリューションが発想されるのか、とても楽しみです。