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ユーザー体験価値を作り込むUX設計において、どのようにユーザー要求事項を定義し、システム/ソフトウエアの要件を導いて設計者に伝えるかは非常に重要なプロセスです。
利用状況調査などから提案されたユーザー体験価値は、最終的にはシステム/ソフトウエアの利用を通じて実現されなければなりません。提案されたユーザー体験をシステムで実現するには、ユーザー体験を適切に要求事項化する必要がありますが、このプロセスは適切に実施されることがありませんでした。
一方、ユーザー要求事項の記述様式が2019年に国際標準ISO25065として施行されました。このセミナーは、ISO25065にもとづいてユーザー要求事項の様式を学ぶものです。
ユーザー体験価値の実装に課題を抱えておられる方、ユーザー視点から設計仕様を作成したいと考えている方、そもそもユーザー要求定義とは何かを学習したい方などの要請に応える記述テンプレート等を用いたワークショップです。今後のUI/UX開発に、直接役立つことが期待できます。
なお、関連ワークショップとして6月に開催予定の「利用品質メトリクスワークショップ」(HCD-Net主催:東京開催)があります。
昨年東京で開催され、大変好評をいただいたセミナーの関西での開催です。
関係者の皆さまもお誘い合わせの上、交流会も含めふるってご参加ください。
■主催:一般社団法人UX設計技術推進協会(UXDQ)
■共催:NPO法人人間中心設計推進機構(HCD-Net 関西支部・ビジネス支援事業部)
■協賛:一般社団法人日本科学技術連盟
■日時:2020年3月12日(木) 13時30分~17時30分(受付開始:13時~)
■会場:京都 株式会社島津製作所 本社 研修センター
https://www.shimadzu.co.jp/aboutus/company/access/sanjo.html
■定員:30名(先着順)
■参加費:
UXDQ会員、HCD-Net会員、協賛団体会員:15,000円
一般:20,000円
※懇親会費:4,000円(一律)
■対象者:
・製品/システム/サービスの企画、設計、品質保証、顧客対応のマネージャーおよび担当者
・HCD-Net会員全般
・日科技連会員全般
■対象コンピタンス:
A6:ユーザー要求仕様作成能力
A8:製品・システム・サービスの要求仕様作成能力
■参考:
人間中心設計(HCD)コンピタンスマップ(HCD-Net)
https://www.hcdnet.org/media/001/201611/competence_map2016.pdf
プログラム
13:00~ 受付開始
13:30~13:40 セミナー概要説明
13:40~14:40 システム要求定義の解説(ISO25065について)
・システム開発におけるユーザー要求定義プロセスの位置づけ
・ユーザー要求事項とは
・ユーザーシステムインタラクション要求事項 内容及び構文
・ユーザー関連品質要求事項 内容及び構文
・ユーザー要求仕様書
14:40~14:50 休憩
14:50~17:00 演習(ワークショップ)
1)事前設定の説明
・ 対象システムの説明
・ 想定利用状況及びユーザーの説明
・ 想定ユーザーゴールの説明
2)タスク定義
各グループの発表と講評
3) ユーザーシステムインタラクション要求事項の記述
4)ユーザー関連品質要求事項の記述
各グループの発表と講評
5)ユーザー要求仕様書の概観
17:00~17:20 補足解説と実装事例の紹介
17:20~17:30 アンケート
17:30 終了
18:00~20:00 交流会(希望者のみ)
講師
小樽商科大学 商学部 教授 平沢 尚毅氏
略歴:C159/SC4/WG6並びにJTC1/SC7とのJWG28の審議委員。JWG28では、『使用性の試験報告書のための工業共通様式(JIS X 25062)』などの人間中心設計プロセスに関わる様々な様式の規格化を進めている。電子政府推進員を通じて、電子政府ユーザービリティガイドラインの原案作成などに寄与してきた。