セミナー・サロン

年初の恒例となりました、日本人間工学会アーゴデザイン部会とのコラボレーションイベントを開催します。

前半は、Future Experience(FX)フォーラムと題して、ビジョンと信頼をテーマとした発表会を行います。"三方よし"のビジョンデザインにおいて、利用者/提供者/社会の3者を繋ぐ"信頼"をどのように築いていくのか、デザインのあり方を反芻できる貴重な時間になることでしょう。
後半は、HCD事例発表会を開催いたします。質的分析に関するワークショップの事例、UI/UXのレビュー事例、デジタルトランスフォーメーション(DX)に関するデザインワークショップの事例など、さまざまな取り組みを報告します。みなさんの実践に役立てていただければと思います。

昨年に引き続き、まだ新型コロナウイルスの影響が続いています。急速にテレワークが進み、多くの企業がDXに取り組み始めました。しかし、形だけ、掛け声だけの取り組みも多々見られます。いったい誰のための取り組みなのか、誰のためのデザインなのか、さまざまな立場の人がしっかりと思い描かなければなりません。今回の「ビジョンと信頼」というタイトルは、まさにデザインが忘れてはいけないことを示しています。いまこそ、HCDを学んでいる我々が率先して、よりよい未来へとつなぐための活動をしていきましょう。そのためのヒントが聴ける場になると思います。ぜひ議論に参加ください。

■日時:2022年1月14日(金)13時30分~16時50分 (受付開始:13時20分~)
■会場:オンライン(Zoom) ※ミーティングのURLは前日にお送りします。
■主催:特定非営利活動法人 人間中心設計推進機構(HCD-Net)
■共催:日本人間工学会アーゴデザイン部会
■協賛:株式会社Xデザイン研究所
■定員:100名
■参加費:2,000円

■プログラム:
13:20-13:30 受付
13:30-13:35 開会のごあいさつ(HCD-Net副理事長 水本徹氏)
13:35-15:05 Future Experience(FX)フォーラム
発表①「ビジョンと信頼の考察」山崎 和彦先生(武蔵野美術大学)
発表②「UXデザインにおける信頼の扱い」郷 健太郎先生(山梨大学大学院)
発表③「体験設計と信頼の体験実装~"体験設計"の出版にあたって~」高橋 克実氏(株式会社ホロンクリエイト)
発表④「自分ごととしてのビジョンと信頼~アーゴデザイン部会FXワーキンググループの議論から~」早川 誠二氏(HCD YOROZU Consulting)

15:05-15:15 休憩
15:15-16:45 HCD事例発表会
事例①「アプリケーション/ウェブサイトにおけるエキスパートレビュー(UX/UIレビュー)の実施事例」 
村上 雄太郎氏(株式会社ゆめみ)
事例②「質的分析ワークショップ開催事例」 水本 徹氏(人間中心設計推進機構)
事例③「DXに関する企画アイデアをシステム仕様へ繋げるためのデザインワークショップ~バックエンド業務のDXに関する取り組み事例~」
伊藤 泰久氏、保手濱 歌織氏、佐々木 言氏(DN Technology & Innovation株式会社), 安田 英生氏(NDIソリューションズ株式会社)

16:45-16:50 閉会のごあいさつ

■発表内容詳細: 
発表①「ビジョンと信頼の考察」
山崎 和彦先生(武蔵野美術大学)
概要:これからのビジョンは、信用から信頼への変化を考慮する必要があります。これまでに体験を考慮したビジョンづくりの研究を推進してきましたが、未来の体験には信用に関わる体験が大事になります。ここでは、これからのビジョンづくりと信頼について話題提供できればと思います。

発表②「UXデザインにおける信頼の扱い」
郷 健太郎先生(山梨大学大学院)
概要:私たちが新たな体験をするときには、その体験に足りうる「信用」を感じて始め、体験をとおしてそれを「信頼」に発達させ強固にしていると考えられる。では、UXデザインにおいて信頼をどのように扱うのか? 従来研究からこの点のヒントを共有したい。

発表③「体験設計と信頼の体験実装 ~"体験設計"の出版にあたって~」
高橋 克実氏(株式会社ホロンクリエイト)
概要:2012年”EXPERIENCE VISION”~ビジョン提案型デザイン手法の出版からちょうど10年となります。この10年間、アーゴデザイン部会員はじめ多くの方によってこの手法は活用されました。この実践経験を踏まえて、ビジネスの未来デザインについて「体験設計~ビジョンから優れた経験価値の創出へ」が出版となります。その執筆の中から、体験設計とは何か。体験設計が信頼を得て、社会に導入される体験実装について、事例の中からの気づきをお話します。

発表④「自分ごととしてのビジョンと信頼 ~アーゴデザイン部会FXワーキンググループの議論から~」
早川 誠二氏(HCD YOROZU Consulting)
概要:アーゴデザイン部会では“三方よし”のビジョンデザイン方法論に関して、地域のビジョンデザイン、DX時代における信頼の在り方、作り方など合宿研究会やフォーラムを通じて検討してきました。今回は、これまでの検討成果を振り返り、ユーザー視点、ビジネス視点、社会環境視点から共感/共有できるビジョンをいかに”自分ごと”として捉えるかなど、ワーキンググループとしての新たな提案をいたします。

事例①「アプリケーション/ウェブサイトにおけるエキスパートレビュー(UX/UIレビュー)の実施事例」
村上 雄太郎氏(株式会社ゆめみ)
概要:アプリケーションやウェブサイトの企画・設計のためのエキスパートレビューの事例について紹介します。
ヒューリスティック評価指標や、オブジェクト指向UIデザインへの合致、各種OSのデザインガイドラインに準拠しているかなど、普段実施しているレビューの内容を一部紹介します。

事例②「質的分析ワークショップ開催事例」
水本 徹氏(人間中心設計推進機構)
概要:ユーザー調査や観察調査などのフィールドリサーチ結果の質的分析方法を学ぶワークショップを開催しています。残念ながらここ2年はコロナ禍で中止となったのですが、収束し次第、再開したいと考えています。ワークショップの流れや、どのようなことが学べるかについて紹介します。

事例③「DXに関する企画アイデアをシステム仕様へ繋げるためのデザインワークショップ~バックエンド業務のDXに関する取り組み事例~」
伊藤 泰久氏、保手濱 歌織氏、 佐々木 言氏(DN Technology &Innovation株式会社), 安田 英生(NDIソリューションズ株式会社)
概要:近年、多くの組織でDXを意図したアイデアや企画に基づくシステム導入が試みられていますが、企画と実行の間には「壁」があり、うまくいかないことが往々にしてあると言われています。弊社(DN Technology &Innovation)では、企画アイデアを創出する「デザイン思考ワークショップ」と、そのアイデアをシステム導入につなげるアプローチとして「システムコンセプトワークショップ」を組み合わせて実施しています。本論では、上記のアプローチにより実施したNDIソリューションズのバックエンド業務におけるDXへの取り組み事例を紹介します。

■参加申込方法:下記よりお申込みをお願いいたします。
https://peatix.com/event/3107106/

【注意事項】
■領収書および請求書について:
※クレジットカードのご利用明細書、金融機関の払込受領書もしくは払込完了画面、Peatix発行の受領データをもって領収書に代えさせていただきます。
※Peatix発行の領収データについてはこちらをご参照ください↓
http://help.peatix.com/customer/portal/articles/221024
※請求書の発行はお受付いたしかねます。

■キャンセルについて:
・キャンセル前提のお申込みはご遠慮願います。
・やむを得ずキャンセルが必要となった場合は、1月12日(水)17:00までにお申し出があった場合はキャンセル手続きを承ります。それ以降のキャンセルにつきましてはお受け出来かねますので、何卒ご理解いただきますようよろしくお願い申し上げます。
・キャンセル時の返金につきましては、Peatix Help「チケットをキャンセルしたい」をご参照ください。

■PayPalをご利用される方へ:
PayPalから支払い承認のメールが届いても、その段階ではまだお申込みが完了しておりません。PayPal決済画面でカード情報を登録後、注文確定画面に移動し、カナ名など必要項目に情報をご入力された上、
確定ボタンを押して注文確定となります。ご注文が確定するとPeatixからご登録のメールアドレス宛に『お申込み詳細』
のメールが自動配信されます。


セミナー・サロンレポート ※研究発表会は「研究会」ページをご覧ください

アーカイブ(すべてのセミナー・サロン開催概要)※研究発表会は「研究会」ページをご覧ください

動画チャンネル

一部の講演は動画チャンネルで見ることができます。

HCD-Netで人間中心設計を学ぶ

HCD-Net(人間中心設計推進機構)は、日本で唯一のHCDに特化した団体です。HCDに関する様々な知識や方法を適切に提供し、多くの人々が便利に快適に暮らせる社会づくりに貢献することを目指します。

HCDに関する教育活動として、講演会、セミナー、ワークショップの開催、 HCDやユーザビリティの学習に適した教科書・参考書の刊行などを行っています。