セミナー・サロン


開催レポート


HCDビジネスシンポジウム2022は、企業単位も含め、100名を超えるお申し込みをいただき開催されました。2021年11月にET&IoT2021のスペシャルセッションで行ったパネルディスカッションの内容を引き継ぐかたちで、第1部、「HCD領域から産業界への提言」と題したパネルディスカッションでは、4名のパネラーからそれぞれ、堀部保弘氏は「Society5.0実現への課題」で論点の整理、田平博嗣氏は「企業に求められる変革について」で企業の観点、吉武良治先生は「学生・企業人の育成に関する課題検討のための話題提供」で教育の観点、福住伸一氏は「デジタル技術と人の関係を考察するための国際規格」でツールの観点から議論に向けた投げかけや話題提供の後、篠原理事長をモデレータに議論が展開されました。第2部の基調講演では、慶應義塾大学大学院の白坂成功先生より「デジタルアーキテクチャ〜DX時代の価値実現アプローチ〜」、経済産業省の和泉憲明氏より「デジタル化の本質に関する話題提供と企業競争力強化に向けた政策展開」のご講演をいただき、アーキテクチャの必要性や行政での取り組みについて解説をいただきました。第2部のパネルディスカッションは「HCD領域を産業界に実装するための提言」として、基調講演のお二人に、情報処理推進機構(IPA)の田丸喜一郎氏と小樽商科大学の平沢尚毅先生をモデレータに第1部からの「公開質問状」を元にHCD領域の必要性、DX・UXのガイドラインと人材育成、HCD基礎検定の取り組み、参加者アンケートで回答の多かった「DXに取り組んでいるが課題がある」へのお考えを示していただきました。



HCDビジネスシンポジウム2022 ご参加の皆様への開催報告資料


※お申し込みいただいた方には閲覧用のパスワードをご案内しております


●HCDビジネスシンポジウム2022開催報告.pdf

●HCD領域アーキテクチャ概要資料2022.pdf


※本資料の回覧、転載など聴講者ご本人様以外の情報共有は一切禁止といたします。


■HCDビジネスシンポジウム2022開催要領変更のお知らせ(2022.1.18)

HCDビジネスシンポジウム2022運営委員会は、東京都など1都3県による、まん延防止等重点措置の要請を決める方針を受けて、本シンポジウムはフルオンライン形式での開催とすることを決定致しました。
会場および運営上の感染症対策は万全を期しておりますが、念のための対応策とさせて頂きます。

現地開催が実施できず、皆様と直接、交流できないことは誠に残念ではありますが、オンラインでの積極的な議論ができますことを願い、より多くの皆様のご参加をお待ちしております。

尚、本シンポジウムの模様は録画し、後日10日間の見逃し配信を予定しておりますので、当日ご都合がつかない方もお申し込みをご検討ください。

概要

Society5.0が目指す「人間中心の社会」、DXレポート2.1が示す「顧客体験の創出/向上」を、デジタル産業が具体的に推進できるようにするため、基調講演者に、DXレポートで著名な、
 ●和泉憲明 氏
  経済産業省 商務情報政策局 情報経済課 アーキテクチャ戦略企画室長 
および、IPA デジタルアーキテクチャ・デザインセンター(DADC)アドバイザリーボード座長をお務めの、
 ●白坂成功 氏
  慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科 教授
のお二人をお招きし、人間中心デザインアプローチ(以下HCDと表記する)の紹介と共に、「アーキテクチャが描く人間中心のデジタル社会」について提言いたします。

「デジタル時代の人材政策に関する検討会(経済産業省)」は、DXを推進し企業が成長を遂げるためには、新たな時代に即したデジタル人材政策が必要であり、デジタル人材の育成と同時に「組織の文化資本の重要性」について言及しています。
そこで、本シンポジウムでは、DXを推進するための、組織変革の必要性、HCD領域の全社教育の話題と共に、「自動運転社会におけるHuman AI Interaction」および「HCD領域のアーキテクチャ」の議論と、「デジタル田園都市国家構想(内閣府)」を踏まえた、茨城県境町における自動運転バス商用サービスを起点とするMaaS、自動運転社会の社会受容性の議論を連携させる取組みをテーマといたします。

「人間中心のデジタル社会」を具現化させるための「HCD領域レファレンスアーキテクチャ(原案)」 を2021年11月に開催されたET-IoT2021カンファレンスセミナーにおいて既に提示いたしました。アーキテクチャの最新版と共に、アーキテクチャを構成する要素をつなぐ手段の一つとして、HCD領域の各活動の成果の決定に必要な情報を提供するための国際規格ISO2506X(CIF)と、そのCIFを具体的に適用するケースについてご紹介します。
尚、会場予定だった羽田イノベーションシティには、BOLDLY株式会社が運用する自動運転バスが常時運行しています。本シンポジウムの議論をリアリティをもってお感じ頂くためにも、事前に体験乗車、もしくは走行観察していただくことをお勧めします。
https://haneda-innovation-city.com/bus_schedule/

担当事業部:HCD-Netビジネス支援事業部


 

■開催日時
2022年2月4日(金)13時~17時30分

■会場
羽田イノベーションシティ コングレスクエア羽田 ホール1 +ハイブリッド開催(ZOOMウェビナー)
https://congres-square.jp/haneda/
⇒会場での開催を中止し、フルオンライン形式に変更となりました。

■参加費
フルオンライン形式となりました。
【オンライン参加】
・一律:3,000円


【現地参加】
⇒現地参加は実施しないこととなりました。既に、申し込み(Peatix決済)を済ませていただきました「一般」参加者の皆様には、参加費の一部、返金手続き等を行います。「一般」以外の参加者の皆様は、そのままオンラインにてご参加ください。
・HCD-Net正会員/賛助会員:3,000円
・ET-IoT2021カンファレンスセミナー聴講者:3,000円
   https://f2ff.jp/introduction/5723?event_id=et-2021
   ※●聴講者の皆様へのお知らせ.pdfをご提示ください。
   お手元にない方は、下記までお問い合わせください。
   シンポジウム運営担当委員 鱗原晴彦urokohara@ueyesdesign.co.jp
・後援団体会員(以下団体):3,000円
   ・一社)重要生活機器連携セキュリティ協議会(CCDS)
   ・一社)日本人間工学会(JES)
   ・独)情報処理推進機構(IPA)
   ・M2M・IoT研究会
   ・一社)ディペンダビリティ技術推進協会(DEOS)
   ・一社)組込みシステム技術協会(JASA)
   ・一社)情報サービス産業協会(JISA)
・一般:5,000円

プログラム

12:30~開場
13:00 開会の挨拶


13:05~14:45
第一部:HCD領域から産業界への提言(仮題)
●パネルディスカッション
Panelist
福住伸一 氏
(国研)理化学研究所 / ISO TC159(人間工学)/SC4(HCI)国際エキスパート及び国内委員会主査 / ISO/IEC JTC1/SC7 JWG28(CIF)国際議長

堀部保弘 氏
PCIソリューションズ(株) 代表取締役社長

田平博嗣 氏
(株)U’eyes Design 代表取締役

吉武良治 氏
芝浦工業大学 デザイン工学部 教授 / HCD-Net副理事長 / 一般社団法人日本人間工学会 理事長

Moderator
篠原稔和 氏
ソシオメディア(株) 代表取締役 / HCD-Net理事長


(休憩 15分)


15:00~17:30
第二部:HCD領域を産業界に実装するための提言(仮題)


●基調講演1
白坂成功 氏
慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科 教授
『講演タイトル:デジタルアーキテクチャ〜DX時代の価値実現アプローチ〜』

<講演概要>
AI、IoT、ビッグデータなどのデジタル技術の進化により、ビジネス環境は大きく変革の時期を迎えている。サイバーとフィジカルを融合し、つながる社会を実現するSociety5.0時代には、これまでとは異なった仕組みの実現方法論が必要となる。このためには、全体を俯瞰して、多様なステークホルダとの協創をしながら、価値をつくりあげる仕組みとしてのアーキテクチャをデザインすることが重要である。本講演では、変化の激しいデジタル時代の価値をデザインするためのアプローチとして、アーキテクチャについてその基本的な考え方から事例を交えて紹介する。

<プロフィール>
東京⼤学⼤学院修⼠課程修了(航空宇宙⼯学)、慶應義塾⼤学大学院後期博⼠課程修了(システムエンジニアリング学)。⼤学院修士課程修了後、三菱電機にて15年間、宇宙開発に従事。「こうのとり」などの開発に参画。専門分野は大規模システム開発、技術・社会融合システムのイノベーション創出方法論やシステムズエンジニアリング。2008年より慶應義塾⼤学⼤学院SDM研究科⾮常勤准教授。2010 年より同専任准教授、2017年より同教授。2015年12⽉〜2019年3⽉まで内閣府⾰新的研究開発推進プログラム(ImPACT)のプログラムマネージャーとしてオンデマンド型⼩型合成開⼝レーダ(SAR)衛星を開発。2020年より独立行政法人情報処理推進機構デジタルアーキテクチャ・デザインセンター 有識者会議座長就任。その他、省庁の各種委員を務め政府の活動を支援。



●基調講演2
和泉憲明 氏
経済産業省 商務情報政策局 情報経済課 アーキテクチャ戦略企画室長
『講演タイトル:デジタル化の本質に関する話題提供と企業競争力強化に向けた政策展開』

<プロフィール>
平成8年12月 静岡大学情報学部 助手、平成14年4月 産業技術総合研究所(産総研)サイバーアシスト研究センター・研究員、産総研・情報技術研究部門・上級主任研究員などを経て平成29年8月 経済産業省商務情報政策局情報産業課企画官、令和2年7月より現職。博士(工学)(慶應義塾大学)。その他、これまで、東京大学大学院・非常勤講師、北陸先端科学技術大学院大学・非常勤講師、大阪府立大学・文書解析・知識科学研究所・研究員などを兼務。



●パネルディスカッション
Panelist
和泉憲明 氏
白坂成功 氏

Moderator1
田丸喜一郎 氏
(独)情報処理推進機構(IPA)専門委員 / 国立大学法人九州工業大学客員教授 / (一社)WSN-ATEC理事長 / (一社)ディペンダビリティ技術推進協会(DEOS協会)副理事長

Moderator2
平沢尚毅 氏
小樽商科大学 商学部社会情報学科 教授


17:30
閉会の挨拶


参加申し込み方法

以下サイトよりお申し込みをお願いします。※Peatixへの登録が必要です。
http://ptix.at/HrpEFI

事前資料 ※お申し込みいただいた方には閲覧用のパスワードをご案内しております


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HCDビジネスシンポジウム2022配布資料.pdf

本資料は、ET & IoTスペシャルセミナー「AI/デジタル社会に必須の人間中心の取組み」(2021年11月17日開催)の講演内容を要約した資料です。
本シンポジウムでは、このセミナーにて情報発信させて頂いた内容をベースに、さらに、皆様と共に議論すべき内容をテーマとして取り上げています。

■注意事項
・本シンポジウムでの録画、録音、画面キャプチャ等は一切禁止とします。
・本シンポジウムの要約資料は、別途、作成する予定です。
・要約資料配布については、別途お申し込みいただいた皆さまにご案内いたします。


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動画チャンネル

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HCD-Netで人間中心設計を学ぶ

HCD-Net(人間中心設計推進機構)は、日本で唯一のHCDに特化した団体です。HCDに関する様々な知識や方法を適切に提供し、多くの人々が便利に快適に暮らせる社会づくりに貢献することを目指します。

HCDに関する教育活動として、講演会、セミナー、ワークショップの開催、 HCDやユーザビリティの学習に適した教科書・参考書の刊行などを行っています。