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第11回を迎えた利用時品質談話会は、「感性を測る」をテーマとして3名の講師から話題を提供頂き、当日は71名の参加者と共に有意義な意見交換ができました。
今回ご提供頂いた話題は、どれも20分では語り尽くせないボリュームがあったため、参加者の中からは「もっとじっくりと話を聞きたかった」という声も寄せられました。今後のセミナー等の企画において、より詳しい話が聞けるような場を持てたらと考えております。
談話会は、今後も定期的に開催してゆく予定です。ご参加頂くだけではなく、話題をご提供頂ける方を随時募集中です。詳細はHCD-Net事務局宛にご連絡頂けると幸いです。それでは、次回の談話会もご期待ください。
利用時品質に関連した事例や知見などを共有する情報交換会のご案内です。通常の研究発表会とは異なり、発表者と参加者との間で各テーマについて双方向の意見交換ができる場を目指し、回を重ねて11回目を迎えます。
今回のテーマは「感性を測る」です。感性を測定し評価した結果を設計にフィードバックすることは、利用時品質を高める有効な手段の1つです。この分野でご活躍中の3名の講師をお迎えし、それぞれの取組みについて話題を提供して頂きます。皆さまお誘い合わせの上、奮ってご参加ください。
■日時:2022年7月27日(水) 18:00-20:00(17:45受付開始)
■会場:オンライン(Zoom) ※リアルタイム配信のみ
■主催:HCD-Netビジネス支援事業部「利用時品質」普及委員会
■定員:90名(先着順)
■参加費:無料(正会員・賛助会員・学生会員)※賛助会員の人数制限なし
1,000円(一般・一般学生)
■プログラム:
17:45 受付開始
18:00 はじめに
18:05 講演1(講演20分)
18:25 講演2(講演20分)
18:45 講演3(講演20分)
19:05 休憩(5分)
19:10 ラウンドテーブル(15分×3の入れ替え制の意見交換会)
19:55 おわりに(ラウンドテーブル終了)
20:00 終了
■講演1:
「デライトデザインの目指すところと適用事例ならびに現在の取組み」
大富 浩一氏(Ohtomi Design Lab.)
(略歴)
1979年 東北大学大学院(機械工学)修了[工学博士]
同年、東芝入社(研究開発センター)、原子力関係、宇宙関係、医用機器、省力機器、ノートPC、家電機器等の開発に従事。これらを通して製品開発手法の研究開発
2015年 東京大学 デライトデザインに関する国プロ責任者(~2018年)
2019年 大富デザインラボ設立、学会でスクール開催、企業の技術顧問等
■講演2:
「デザイン心理学による付加価値の創造〜Evidence based designの重要性」
日比野 治雄氏(千葉大学名誉教授)
(略歴)
昭和57年3月 東京大学文学部心理学科卒業
平成2年3月 カナダ国ヨーク大学大学院心理学専攻(博士課程)修了(Ph.D.取得)
平成2年4月 日本学術振興会特別研究員(於:東京大学教養学部)
平成2年9月 千葉大学講師教養部
平成4年12月 千葉大学助教授教養部
平成6年4月 千葉大学助教授工学部に配置換
平成12年7月 千葉大学教授工学部
平成27年4月 (株)BBSTONEデザイン心理学研究所技術顧問(現在に至る)
令和4年3月 千葉大学定年退官
令和4年4月 千葉大学名誉教授
(受賞歴)
平成18年 第47回科学技術映像祭・文部科学大臣賞 対象:監修科学映像作品『ニュートンとゲーテ~物理学者と文学者が導き出した色の科学~』[企画:独立行政法人 科学技術振興機構;製作:(株)NHKテクニカルサービス]
平成23年 千葉大学工学部 地域・社会貢献賞
平成26年 The 4th Lyn Clearihan Award(年間最優秀論文賞)(初の日本人研究者による受賞) 対象:WONCA-Asia Pacific (世界家庭医療・総合診療学会アジア太平洋地区) の公式学術誌Asia Pacific Family Medicineに掲載された論文”Aoyama, I., Koyama, S., & Hibino, H. (2012). Self-medication behaviors among Japanese consumers: Sex, age, and SES differences and caregivers’ attitudes toward their children’s health management. Asia Pacific Family Medicine, 11(7).”
[直近では,特許取得の新罫線の『ほぼ日ノオト』により、IAUD国際デザイン賞2021銀賞、Red Dot Award 2022(世界3大デザイン賞のひとつ)、日本文具大賞2022優秀賞の受賞]
■講演3:
「顧客の言葉にならない声を紐解き、新たなマーケティングを科学する(デザイン心理学 事例紹介)」
日比野 好恵氏(株式会社BBSTONEデザイン心理学研究所 代表取締役社長)
(略歴)
福岡生まれ。横浜国立大学教育学部心理学科卒業。外資系化粧品会社トレーナー、大学キャリア教育センター課長などを経て2009年、“技術の進歩が弱者を置き去りにしてはいないか”との思いを持ち(株)BBSTONEデザイン心理学研究所を設立。2011年3月、千葉大学工学部初のベンチャーとして認定される。大学の研究を世の中に還元し、ビジネスとして息を吹き込むという新たなロールモデルを構築。“言葉にならない人間の本音(内臓感覚)を数値化”し、デザイン心理学に基づいた特許技術によるコンサルティングサービスを行なっている。顧客の9割以上が一部上場企業であり、金融機関、官公庁、大手メーカーなど多岐にわたる。
(受賞歴)
第9回ベンチャーカップ千葉準グランプリ、公益財団法人ひまわりベンチャー育成基金助成事業認定、千葉元気印対象奨励賞、千葉大学工学部地域社会貢献賞、グッドデザイン賞、国際ユニヴァーサルデザイン協議会アワード受賞。
2014年 日本パッケージングコンテスト医薬品医療用具包装部門賞受賞
2015年 日本政策投資銀行主催 第4回女性起業家コンペティションにて優秀賞受賞
2016年 富士通アクセラレータプログラム 準優勝
2018年 第34回ベンチャークラブちば ビジネスコンテスト大賞受賞
2020年 よくわかるデザイン心理学(日刊工業新聞社)
2021年 株式会社ほぼ日(代表 糸井重里氏)より ほぼ日ノオト(特許罫線) 製品化
■対象者:HCD-Net会員全般
HCD/UXDの実践者
■対象コンピタンス:
A8:製品・システム・サービスの要求仕様作成能力
A9:情報構造の設計能力
A10:デザイン仕様作成能力
A11:プロトタイピング能力
A12:ユーザーによる評価実施能力
A13:専門知識に基づく評価実施能力
人間中心設計(HCD)コンピタンスマップ2021年版(HCD-Net)
https://drive.google.com/file/d/11PFm1MDSv7sejH4Iv1HHS_Bl1aRRT_1l/view