セミナー・サロン

「情報デザイン教育シンポジウム」

 − 大学と高校で、どんな情報デザインの授業を実践しているかを共有しよう −

平成30年に学習指導要領が改訂され、『情報Ⅰ』の内容が大きく変わり、2022年度から高校の必修科目として「情報I」が新設されました。
なかでも注目すべきは、『コミュニケーションと情報デザイン』という単元が盛り込まれたことです。単に知識として理解するだけではなく、それらを選択・表現し、評価・改善する力が求められているようです。
https://onl.bz/3B6mcZn
すなわち、人間中心設計や情報デザインについて高校から学ぶ機会が始まった、言い換えると、すべての高校生がデザインを学ぶ時代になったのです。
しかしながら、高校教育の中で情報デザイン教育をどのように実践していくのかについては、まだ活発に議論されている様子は見えず、現場の先生方を悩ませているのではないかと思われます。

そこで、このシンポジウムでは、神奈川県高等学校教科研究会情報部会側から高校における情報デザインの実践、HCD-Net側から大学における情報デザインの実践について報告をしていただき、これからの情報デザイン教育の方法論について考える場としたいと思います。
これから、ここを起点に、現職の先生方の知見と有意義な対話が生まれることを願っています。

■主催
神奈川県高等学校教科研究会情報部会
特定非営利活動法人 人間中心設計推進機構(HCD-Net)

■日時および開催形式
2022年10月22日(土) 13:30~16:45
オンライン(Zoomウェビナー)形式
※当日 13:15から入室可能です。

■こんな方におすすめ!
HCD-Netや、人間中心設計、これからのデザイン教育に少しでも興味がある方、高校の教育現場での最先端の取り組みがどんなものなのかを知るチャンスです!
・高校で『情報』科目をご担当の方
・大学でデザイン教育をご担当の方
・高校・大学でのデザイン教育の在り方に興味・関心がある方

■シンポジウムアジェンダ
13:30〜13:35    オープニング                
13:35〜14:00    高等学校での情報教育実践事例報告①「HCD視点で行う文化祭の情報デザイン」鎌田 高徳氏
14:10〜14:35    高等学校での情報教育実践事例報告②「デザイン思考で取り組む情報デザインのPBL」須藤 祥代氏
14:35〜15:00    高等学校での情報教育実践事例報告③「1年間の締めくくりこそ、『情報デザイン』」武善 紀之氏
15:10〜15:35    大学でのデザイン教育実践事例報告①「芸術系学部における情報デザイン教育」安武 伸朗氏
15:35~16:00    大学でのデザイン教育実践事例報告②「ノンデザイン系学部でのデザイン教育実践」飯塚 重善氏
16:10~16:40    パネルディスカッション
16:40〜16:45    クロージング

■参加費
無料
※ HCD-Net会員・非会員にかかわらず、どなたでも無料でご参加いただけます。

■参加申込方法
※ 申込は締め切りました。たくさんのお申し込み、ありがとうございました。


 

■登壇者(登壇順)


● 鎌田 高徳氏
神奈川県立横浜国際高等学校情報科教諭。関西大学大学院総合情報学部にて教育工学と情報教育を学ぶ。平成22年に、高等学校の情報科の教員として神奈川県にて採用。
前任校の神奈川県立茅ケ崎西浜高等学校では、平成28・29年度「国立教育政策研究所」教育課程研究指定事業(共通教科情報)の研究指定を受け、生徒にとって身近で切実な題材で問題解決型の授業を行い、生徒の主体性を引き出すことを追求。「身近で楽しそうな題材」を設定することにこだわっており、生徒からは「シンプルで具体例があってわかりやすい」と好評を博している。


鎌田 高徳氏


 


● 須藤 祥代氏
千代田区立九段中等教育学校情報科主幹教諭。平成15年の普通教科情報がスタートした年に、高等学校の情報科の教員として東京都にて採用。
前任校の東京都立葛飾総合高等学校では産学連携の授業を行い、現任校でも引き続いてPBL(Project Based Learning)の授業を実施している。経済産業省「『未来の教室』実証事業」STEAMライブラリーの「テクノロジーを通じた災害の課題解決」制作アドバイザーも務め、授業はもちろんのこと、生徒たちの可能性を広げるクリエイティブな学びのデザインに取り組んでいる。AEL(Adobe Education Leader)。


須藤 祥代氏


 


● 武善 紀之氏
私立日出学園中学校・高等学校情報科(・公民科)教諭。筑波大学情報学群にて、情報工学と認知科学を学ぶ。2014年より現職(採用時、数学科)。2018年から2020年にかけては、法人企画室ICT推進チームを兼務し、校内のICT環境整備に携わる。
高等学校情報科教科書編集委員。2021年には第63次南極地域観測隊同行者として、南極・昭和基地から勤務校へオンライン授業を実施。公民科「倫理」も併せて担当し、人間と情報技術の関係性を年間テーマに、「情報Ⅰ」各分野の指導にあたっている。


武善 紀之氏

(南極にて撮影)



 


● 安武 伸朗氏
常葉大学 造形学部 教授、造形学部長。
佐賀大学教育学部 特別美術工芸科卒業。
メーカーデザイン部、広告系スタートアップ、デザイン専門学校管理職などを経て現職。
情報デザイン、サービスデザインの研究・教育が専門。近年は組織デザイン、また、キャリアデザインのプログラム開発、アクティブラーニング教育に取り組む。
著書に、『キャリアデザイン論』(共著)2018、『キャリア開発論』(共著)2019 がある。日本デザイン学会会員、日本マーケティング学会会員、キャリアデザイン学会会員、各会員。




 


● 飯塚 重善氏
神奈川大学 経営学部 准教授。
静岡大学理学部数学科卒業。日本電信電話株式会社(NTT)を経て現職。HCD-Net理事、広報社会化事業部長。HCD-Net 認定人間中心設計専門家.博士(情報学)。
近年は、コミュニケーションデザイン、ヘルスケアデザイン、ソーシャルデザインの研究に従事する傍ら、ノンデザイン系学部でのHCD教育方法の開拓に悪戦苦闘中。
ヒューマンインタフェース学会、人工知能学会、科学技術社会論学会、日本医療マネジメント学会、各会員。電子情報通信学会、情報処理学会、シニア会員。


飯塚 重善氏

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HCDに関する教育活動として、講演会、セミナー、ワークショップの開催、 HCDやユーザビリティの学習に適した教科書・参考書の刊行などを行っています。