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HCDコンピタンス知識編として、「専門知識に基づく評価」について、今年もセミナーを開催しました。昨年も開催しましたが、今年は内容をアップデートし開催しました。
講義では、HCDコンピタンスマップの専門知識の基づく評価についての概論と事例についてです。特に、関連する新しいJISやISOの情報、ビジネスで使える実用的な内容/活用できる内容について、伊藤さんより講義頂きました。
前半は概論として、HCD、ユーザビリティの定義、UXの定義、HCDにおける評価の概要、そして、エキスパートレビューの実際やそれにおける課題について講義頂きました。
各定義については、最新のJIS情報を元に今までのJISからの変更点など解説いただきました。評価の概要については、業務のどんな場面でどう役立つかについて評価観点を解説いただきました。その後、今回のメインである代表的なHCDにおける評価の方法として、専門知識に基づく評価法としてのインスペクション法を中心にヒューリスティック評価法やエキスパートレビューなど各評価法について解説いただきました。それぞれの手法について、難易度やポイントなどわかりやすく解説いただきました。またエキスパートレビューについては、具体的に一連のワークフローの流れ、問題点リスト/問題点シートの作成、重要度の定義と判定といった内容でより具体的に学べることができたと思います。
後半は、プロジェクトにおける評価の事例や、手法の応用事例、ユーザビリティの問題点など事例を交えて解説いただき、より具体的にイメージができたのではないでしょうか。
今回の講義については、別途、演習プログラムとして12月に｢エキスパートレビュー～ユーザビリティの専門知識に基づく評価を学ぶ～｣として開催しました。今回は、座学で学ぶものでしたが、ワークショップで演習も準備していますので、そういった機会も学びとして今後活用していただければと思います。
HCD-Netでは、HCDの専門家であれば知っておくべき基礎知識の講座を開催しています。他では学習機会が少ない「専門知識に基づく評価」にフォーカスした座学と演習をオンラインで実施します。
ユーザビリティ評価の中でもユーザビリティ・インスペクションといわれる分野で、人の認知や身体のしくみの知識や、経験則に基づいて、仕様の改善すべき点を見つけていく手法です。評価手法ではありますが、裏返せば設計の時のガイドラインとなります。本講座は2021年度開講の内容をアップデートしたものになります。
■開催日時：2022年11月15日（火）19:00～21:00時(18:50より入室可）
■開催方法：Zoomによるオンライン開催
※見逃し配信1週間を予定
■参加費：
HCD-Net正会員・賛助会員：3,000円
HCD-Net学生会員：1,000円
一般：6,000円
一般学生：3,000円
■プログラム：
「専門知識に基づく評価」講師：伊藤泰久氏
・インスペクション法の全体像
・各種法の特徴と実施におけるポイント
・質疑
※質疑は、zoomウェビナーのQ&A機能を利用し、質問はテキストで入力していただく形で行う予定です。
■講師：伊藤 泰久氏（DN Technology & Innovation株式会社）
2000年より製品やサービスのユーザビリティ・UXの評価、企画および開発支援に携わる。研究領域では、事業や製品・サービスの社会的インパクトの評価にも取り組み中。HCD-Netでは、初心者セミナーやエキスパートレビューのセミナー講師を歴任。HCD-Net認定人間中心設計専門家、日本評価学会認定評価士、準認定ファンドレイザー、DX検定DXエキスパートレベル。
■対象者：
・これからHCD専門家・HCDスペシャリストになりたい人
・すでにHCD専門家・HCDスペシャリストで、守備範囲を広げたい人・学び直しをしたい人
（HCDに関してある程度知識のある方が対象です）
■対象コンピタンス：
A1：調査・評価設計能力
A13：専門知識に基づく評価実施能力
人間中心設計(HCD)コンピタンスマップ 2021年版(HCD-Net）
https://drive.google.com/file/d/11PFm1MDSv7sejH4Iv1HHS_Bl1aRRT_1l/view
■参考：
HCDライブラリー『人間中心設計の基礎』黒須、近代科学社、2013
HCDライブラリー『人間中心設計における評価』黒須他、近代科学社、2019
『ユーザビリティエンジニアリング原論第2版』ニールセン、東京電機大学出版局、2002
