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3月3日に「現場でできるユーザビリティテスト」を都内の貸し会議室で実施しました。対面ワークショップを行うセミナーとしては3年ぶりの開催となりました。
前半は講師の下郷雅子さんからユーザビリティテストに関する知識のインプットで、後半は講師作成のテスト計画に沿って、テストの司会者(モデレーター)、観察者などを体験し、問題点の抽出をするワークを行いました。評価対象2種類と機材は、本イベント協賛の株式会社イセトー様に用意していただき、テスト協力者は評価対象の違うグループの参加者がつとめるというものでした。
限られた時間の中で、評価セッションと問題共有を2回繰り返し、最後に重要な問題を3つ発表しました。どのグループもたくさんの問題が抽出でき、効果・効率・満足度の観点から重要度ランク付けした問題をピックアップして発表しました。各グループの発表に対して講師からフィードバックがありました。
初対面の人とのグループ作業でしたが、みなさん積極的に取り組み、休憩時間も盛り上がっていました。「体験的に学ぶ」ということができたのではないでしょうか。今後のお仕事に活かしていただければと思います。
人間中心設計(HCD)やUXデザインを進めていく中で、お客様価値や利用状況を考慮して作った製品やサービスが、わかりやすい・操作しやすいというのは大事なポイントになります。
製品やサービスの使いやすさを確認して改善する手法としてユーザビリティテストがあります。想定する利用者に近い属性の人に操作してもらい、それを観察して問題点と原因を見つけていく方法です。
このセミナーでは、ユーザビリティテストの入門として、講義と演習を対面で実施します。次のいずれかに当てはまる方におすすめです
・使いやすさについてお客様の意見を聞くことはしているが、操作テストはしていない
・操作テストはしているが操作者の感想を聞くだけになっている
・ユーザビリティ評価の概要は知っているけれど、ユーザビリティテストの経験がない
演習ではウェブアプリを評価対象とし、講師が設計したユーザビリティテストの「モデレーター(司会進行役)」「テスト協力者(操作する人)」「観察者」を体験します。準備すべき事柄や観察時の着眼点などを体験的に学習していただけます。
*評価対象の都合上、協賛企業(株式会社イセトー)と同業の方はご遠慮願います。
■日時:2023年3月3日(金)14:00-17:30(受付開始:13:40)
■会場:NATULUCK馬喰横山 会議室(最寄り駅:JR総武線・馬喰町駅)
〒103-0003 東京都中央区日本橋横山町7-20森本ビル
*オンライン配信はありません
■参加費:
HCD-Net正会員・賛助会員:10,000円
HCD-Net学生会員:5,000円
一般:12,000円
一般学生:10,000円
■定員:18名(先着順)
■主催:特定非営利活動法人 人間中心設計推進機構(HCD-Net)教育事業部
■協賛:株式会社イセトー
■プログラム
1.オープニング
2.講義(40分)
・ユーザビリティ評価概論
・ユーザビリティテストとは
3.演習「ユーザビリティテスト」(2時間15分)
*グループにわかれて実施します
4.クロージング
■講師:下郷雅子(しもごう まさこ)氏
株式会社リコー デジタル戦略部デジタル技術開発センター
新規事業開発におけるコンセプト検証やユーザビリティ評価などの業務に従事
HCD-Net認定人間中心設計スペシャリスト
■対象者:
HCDやUXデザインについて入門レベルの知識がある方で、使いやすさの評価・改善について関心のある方。
*「入門レベル」とは、HCD-Netで配布している以下の教材の内容に相当する知識がある方を想定しています。
「HCD入門教材・エンジニアの方々へ」
https://www.hcdnet.org/hcd/column/materials_01/hcd-1177.html
「HCD入門教材・お客様と接する方々へ」
https://www.hcdnet.org/hcd/column/materials_01/hcd-1307.html
■参考:
『UXリサーチの道具箱II
―ユーザビリティテスト実践ガイドブック―』樽本徹也、オーム社、2021
『ユーザビリティエンジニアリング 第2版』樽本徹也、オーム社、2014