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近年、SDGs、CSR、ESG、サスティナビリティ、多様性社会などの様々な新しいキーワードが飛び交っています。これらは、年齢、性別、人種、身体の状態などに関わらず、すべての人にとって使いやすい製品やサービス、建築、環境、仕組み、社会を提供しようとする考え方「ユニバーサルデザイン」に通ずるものがあります。ノースカロライナ大学 ロナルド・メイス教授が、1980年年代半ばにユニバーサルデザインを提唱され、すでに40年近くが経ちました。日本国内でも1990年代後半から様々な「ユニバーサルデザイン」の取り組みがなされてきました。
本セミナーでは、長年ユニバーサルデザインの普及を続けてこられた関根 千佳先生に、国内外のユニバーサルデザインの最新動向に関するご講演をいただき、その後、「ヘルスケア」「鉄道」「建築」「文具」「印刷物」など様々な分野の企業から、製品開発を始めとして、企業文化自体をユニバーサルデザインで変革していった事例をご発表いただきます。
SDGs、CSR、ESG、サスティナビリティ、多様性社会など、すべてのキーワードのベースとなる考え方「ユニバーサルデザイン」を改めてしっかりと理解し、先進企業の事例を知る貴重な機会です。今後、多くの企業が当たり前のように取り組まなければならない「ユニバーサルデザイン」を学び直し、実践者との交流を深められる場にできればと考えております。ぜひ、多くの方にご参加いただければと思います。
■日時:2023年12月18日(月)13時30分~17時00分 (受付開始:13時00分~)
■会場:株式会社島津製作所 本社
※守衛室に「ユニバーサルデザイン事例発表会」参加とお伝えください
■主催:特定非営利活動法人 人間中心設計推進機構(HCD-Net)
■定員:80名
■講演会参加費:2,000円(会員・賛助会員)、3,000円(一般)
■交流会参加費:5,000円
■プログラム:
13:30-13:35 主催者開会挨拶(HCD-Net 副理事長・関西支部長 水本徹氏)
13:35-14:05 基調講演(放送大学・美作大学客員教授/株式会社ユーディット会長兼シニアフェロー 関根千佳先生)
14:05-14:35 事例発表①(一般社団法人ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会(UCD研究所/業務推進局)森下洋平氏)
14:35-15:05 事例発表②(阪急電鉄株式会社 都市交通事業本部 樋口大介氏)
15:05-15:20 休憩
13:20-15:50 事例発表③(鹿島建設株式会社 建築設計本部 原利明氏)
15:50-16:20 事例発表④(コクヨ株式会社 ステイショナリー事業本部 藤木武史氏)
16:20-16:50 事例発表⑤(オムロン株式会社 知的財産センタ 吉川典雄氏)
16:50-17:00 閉会挨拶
17:30- 懇親会 ※会場から徒歩圏のお店で開催予定です
■発表内容詳細(発表順は変更する可能性があります):
基調講演:幸せを運ぶデジタルアクセシビリティ
発表者:関根 千佳先生(放送大学・美作大学客員教授/株式会社ユーディット会長兼シニアフェロー)
概要:
探していた情報にぴったり巡り合えると、嬉しい。サイトもアプリも、情報端末も、デジタルブックも、さくさく使えて、ストレスなく目的を達成でき、なんとなくお得感があればなお嬉しい。私たちがIT機器やサービスを作るのは、情報を発信するのは、DXを進めるのは、それを使う人々、すなわち多様な年齢やニーズの顧客・市民・学生などを、幸せにするためである。その原点に立ち還って、ICTのハード、ソフト、コンテンツをユニバーサルデザインにすることの重要性と、国内外のデジタルアクセシビリティの潮流を語る。
プロフィール:
株式会社ユーディット(情報のユニバーサルデザイン研究所)会長兼シニアフェロー
放送大学・美作大学客員教授/東京女子大非常勤講師/元同志社大学政策学部教授
UDやITに関し、多くの省庁や自治体で審議会委員を歴任。主な著書に『「誰でも社会」へ――デジタル時代のユニバーサルデザイン』(岩波書店)、『スローなユビキタスライフ』(地湧社)、『ユニバーサルデザインのちから』(生産性出版)、共著に『情報社会のユニバーサルデザイン』(放送大学教育振興会)など。
事例発表①:ユニバーサルコミュニケーションデザインによる「わかりやすさ」の改善
発表者:森下 洋平氏(一般社団法人ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会(UCD研究所/業務推進局))
概要:
1.ユニバーサルコミュニケーションデザインとUCDAの紹介
2.「わかりやすさ」の評価手法と実践
3.改善事例の紹介
プロフィール:
武蔵野美術大学卒業後、広告会社のクリエイティブディレクターを経て2015年より現職。保険や金融、パッケージ類を中心にデザイン評価と改善業務に従事。UCDA認定1級プロデューサー、HCD-Net認定人間中心設計専門家。
事例発表②:阪急電鉄における駅づくりの工夫と課題について
発表者:樋口 大介氏(阪急電鉄株式会社 都市交通事業本部)
概要:
・阪急電鉄の駅におけるバリアフリー化等の経緯
・事例の紹介(バリアフリー化、大規模リニューアル)
プロフィール:
2005年 阪急電鉄株式会社入社。主に都市交通事業本部技術部と都市交通計画部での建築担当として、大阪梅田駅リニューアル、西院駅バリアフリー化などの計画から工事に従事。現在、技術部(土木技術兼建築・設備担当)課長。
事例発表③:鹿島のユニバーサルデザインの取り組み
発表者:原 利明氏(鹿島建設株式会社 建築設計本部)
概要:
鹿島では、「いつでも安全・安心な技術」「誰にでもわかりやすい空間」「どんなところも使いやすい建築」の三本柱でユニバーサルデザインに取り組んでいる。今回の発表会では、これらの鹿島の取り組み事例をご紹介する。
プロフィール:
鹿島建設(株)建築設計本部品質技術管理統括グループ所属。ユニバーサルデザイングループ グループリーダ。一級建築士・博士(人間科学)
1990年 鹿島建設(株)建築設計本部建築設計部入社。その後2004年から2年間(一財)国土技術研究センターに出向。出向先では、国のバリアフリー施策に関する調査・研究を行う。2006年復職。
中部国際空港、東京国際空港、新千歳国際空港、成田国際空港など国内の主要空港のユニバーサルデザイン検討会委員をはじめ、国のユニバーサルデザイン、バリアフリーに関する委員も務める。現在、(一財)日本福祉のまちづくり学会理事・関東甲信越支部長。
<主な著書(共著)>
・中部国際空港のユニバーサルデザイン(2007年、鹿島出版会)
・至高の階段(2013年、彰国社)
・ユニバーサルデザインの基礎と実践―ひとの感覚から空間デザインを考えるー(2020年、鹿島出版会)
事例発表④:インクルーシブデザインの実践に向けて
発表者:藤木 武史氏(コクヨ株式会社 ステイショナリー事業本部)
概要:
1.コクヨのマテリアリティーとインクルーシブデザイン
2.HOWSPARKの紹介
3.HOWSPARKで生まれる事例の紹介
プロフィール:
1988年 コクヨ 株式会社 オフィス家具事業部 開発部デザイナー
2004年 コクヨ ファニチャー株式会社 取締役執行役員(開発担当)
2004年 国際ユニバーサルデザイン協議会理事
2005年 コクヨ オフィスシステム取締役 執行役員(新規事業担当)
2012年 武蔵野美術大学 客員研究員
2017年 コクヨステーショナリー事業部 デザインセンター エキスパート
2018年 特定非営利活動法人インクルーシブデザインネットワーク設立 専務理事 (兼務)
2020年 事務所設立(藤木デザイン事務所)代表
2022年 コクヨグローバルステーショナリー事業部インクルーシブデザイン推進リーダー
事例発表⑤:中途視覚障害者として働く ~ダイバーシティ&インクルージョンの推進~
発表者:吉川 典雄氏(オムロン株式会社 知的財産センタ)
概要:
0.自己紹介
1.インクルーシブデザインの実践
2.ダイバーシティの推進
3.視覚障害者就労支援の社会貢献
プロフィール:
・1982年、立石電機(現・オムロン)株式会社に入社。産業分野の商品/技術開発・事業企画に従事。2008年、センシング機器統轄事業部 企画室長。同年、緑内障と高度近視のため視覚障害1級となる。以降、本社知財部門で知財戦略・制度・教育などを担当。障がい者就労支援やダイバーシティ推進の活動にも従事。2019年、定年退職、現在同社でシニア経営基幹職。
・公益社団法人 京都府視覚障害者協会 副会長・職業部長/社会福祉法人 日本視覚障害者団体連合 弱視部会委員/京都市障害者就労ピアサポート運営委員/京都障害者雇用企業サポートセンター実践アドバイザー/日本ソーシャル・イノベーション学会 発起人・会員
・2016年、公益社団法人 NEXT VISION主催のアワードにおいて「日本財団ビジネスプラン賞」を受賞
・趣味は囲碁・川柳・タンデムサイクリングなど
■参加申込方法:下記よりお申込みください。
https://peatix.com/event/3753582/
【注意事項】
■領収書について:
※インボイス対応の領収書をご希望の場合は、申込フォーム上で領収書の宛名をご記入ください。
※Peatix発行の領収データについては下記をご参照ください(Peatix発行の領収書はインボイスに対応していません)
http://help.peatix.com/customer/portal/articles/221024
※請求書の発行はお受付いたしかねます。
■キャンセルについて:
・キャンセル前提のお申込みはご遠慮願います。
・やむを得ずキャンセルが必要となった場合、キャンセル期限「12月13日(水)17:00」までにお申し出があった場合のみキャンセル手続きを承ります。それ以降のキャンセルにつきましてはお受け出来かねますので、何卒ご理解いただきますようよろしくお願い申し上げます。
・キャンセル時の返金につきましては、Peatix Help「チケットをキャンセルしたい」をご参照ください。
■PayPalをご利用される方へ:
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