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近年、地域課題の解決や新しいアイデアの創出を目指して、大学と企業、地方自治体が連携するプロジェクトが増えています。これらの取り組みは、実社会の課題を題材に解決策を提案する実践型授業「PBL(Project-based-learning)」としても注目されています。
連携プロジェクトでは、大学の学生は企業や自治体の抱える実際の課題に取り組むことで、多様な人々とコミュニケーションを取りながら実社会の仕組みを学びます。一方、企業は若い世代の新しい発想を取り入れ、イノベーションのヒントを得たり、採用活動にもつなげることができます。しかし、異なる性質の組織が協力して目標やスケジュールを合わせ、プロジェクトを成功させることは簡単ではありません。
今回のセミナーでは、地域や企業との連携プロジェクトに熱心に取り組む3人の大学教員が、具体的なプロジェクト事例を紹介しながら、成功のコツや学生・企業にとっての価値について語ります。
大学教員の方から企業の方まで広くご参加をお待ちしております。
■開催日時:2024年8月4日(日)
■開催方式:会場およびオンライン(Zoom)でのハイブリッド方式
■会場:グランフロント大阪ナレッジサロン (大阪市北区大深町3-1)
https://www.grandfront-osaka.jp/
■プログラム:
14:00~14:10 挨拶
14:10~14:40 講演1 山縣 正幸氏 (近畿大学)
『転んでもタダでは起きない:リサーチマインドと実践の融合としてのプロジェクト』
講演内容:近畿大学経営学部山縣ゼミでは、木村石鹸工業株式会社や株式会社友安製作所、錦城護謨株式会社、藤田金属株式会社、大阪タオル工業組合など、魅力的な企業などと「価値創造デザインプロジェクト」と題して協同プロジェクトを展開しています。そこで大事にしているのが「失敗」。むしろ、小さく成功するよりも、うまくいかなかったときにそれを学びに活かすことができるか、その学びをプロジェクト先とも共有できるか。そんなスタンスでプロジェクトを展開しています。その一端についてお話しさせていただきたく思います。
14:50~15:20 講演2 田口 真太郎氏 (成安造形大学)
『アートと社会の架け橋:成安造形大学の共創プロジェクト』
講演内容:成安造形大学では、未来社会デザイン共創機構を中心に、産官学民連携を推進しています。学生と教員が協力して行う「共創事業」では、西日本旅客鉄道株式会社(JR 西日本)と連携した「JR湖西線アートプロジェクト」や、滋賀県と龍谷大学と連携した「びわこ文化公園」の賑わい創出の試みなど、従来の請負業務とは異なる性質のプロジェクトを展開しています。さらに、芸大生の主体的な創作活動を支援する「SEIANドリームプロジェクト」や、大学初年次教育の改革による思考力と協働力の基礎向上の取り組みの成果を紹介します。
15:30~16:00 講演3 福武 徹氏 (大阪芸術大学)
『デザインで社会をより良くする:大阪芸術大学の取り組みと有志による共創プロジェクト』
講演内容:大阪芸術大学デザイン学科では2種類の体制で社会と関わるプロジェクトを実施しています。1つが3年生による社会へ実装することを目的としてデザインすることを目指すプロジェクト。もう一つが専攻や学年の垣根を超えて、実際におこなわれる事業、催事に参画するプロジェクト。この2種類の社会と関わる授業で様々な企業や自治体と関わっています。そして授業とは別に有志による組織「未来創造デザイン研究会」を運営しています。ここでは『デザインの力で個人・組織・社会のよりよい未来を創造すること』を活動理念として様々なプロジェクトに取り組んでいます。
これらの共創プロジェクト体制により、地元河南町、八尾市、近畿経済産業局などの行政機関と協力したり、これら地域のいくつかの企業とともにものづくりをしています。本講演では、これらの活動の紹介とうまく進めるための心かげているポイントなどを紹介します。
16:10~17:10 参加者を交えた対話会
17:20~19:00 懇親会(会場にてケータリングを予定)
■講師:
山縣 正幸氏
近畿大学 経営学部 教授
1976年生まれ。関西学院大学商学部、大学院商学研究科に学ぶ。2008年に博士(商学)を関西学院大学より授与される。専門は経営学史、サービスデザイン、デザイン経営。ステイクホルダーとの関係性をベースにした企業のありように関心を持つ。趣味は能を観ること。
2017年度よりゼミ(演習)において、価値創造デザインプロジェクトを展開。魅力的な中小企業と協同的実践を重ねている。このプロジェクトの基礎となる考え方、方法としてサービスデザインを導入している。さらに、全学を対象に「意味のイノベーションプロジェクト」を主宰し、サービスデザインに関心のある学生に学びの場を提供している。
2020年度から八尾市産業振興会議委員(2020-21, 2022-23において座長を務める)、2022-23年度に近畿経済産業局デザイン経営推進研究会座長を歴任。
田口 真太郎氏
成安造形大学 未来社会デザイン共創機構 専任研究員(講師)
滋賀県立大学 非常勤講師(「システム思考法」「地域デザインB」担当)
特定非営利活動法人 ナイマゼ 代表理事
滋賀県立守山北高等学校 普通科改革支援事業 コーディネーター
茨城県生まれ。滋賀県立大学大学院 環境科学研究科を修了後、2013年に近江八幡市の地域おこし協力隊として活動。その後、官民共同出資のまちづくり会社のマネージャーとして、伝統文化のリサーチやワークショップの企画・運営に従事。産官学民連携の視点から地域課題解決を推進する「コ・クリエーション」を実践的に研究。現在、成安造形大学 未来社会デザイン共創機構の専任研究員。
福武 徹氏
大阪芸術大学 デザイン学科 准教授
HCD-Net 関西支部運営委員
UX/ UI/プロダクト/サービス等の分野で幅広くデザインと関わる。通信機器メーカーにてデザイナーとして数多くの商品開発に関わりグッドデザイン賞など様々な賞を受賞。子供を対象としたデザインを学ぶワークショップ『子供の「発想力」を鍛えるデザインワークショップ!』などを開催。未来創造デザイン研究会顧問。人間中心設計専門家。現在、地域振興カプセルトイ「aipon」を展開中。
■こんな方におすすめ:
・PBLや地域連携を担当している大学教員、職員
・企業の新事業担当者、採用担当者
■参加費:3000円
■懇親会参加費(希望者のみ):3300円
■参加申込方法:下記よりお申込みをお願いいたします。
https://peatix.com/event/4018965/
【注意事項】
■領収書および請求書について:
※インボイス対応の領収書をご希望の場合は、申込フォーム上で領収書の宛名をご記入ください。イベント終了後1週間以内にメールにて送ります。
※Peatix発行の領収データについては下記をご参照ください(Peatix発行の領収書はインボイスに対応していません)
http://help.peatix.com/customer/portal/articles/221024
※請求書の発行はお受付いたしかねます。
■キャンセルについて:
・キャンセル前提のお申込みはご遠慮願います。
・やむを得ずキャンセルが必要となった場合は、8/1(木)12:00までにお申し出があればキャンセル手続きを承ります。それ以降のキャンセルはお受け出来かねますので、何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。
・キャンセル時の返金につきましては、Peatix Help「チケットをキャンセルしたい」をご参照ください。
■賛助会員の皆さまへ:
・2名まで「HCD-Net賛助会員」種別にて参加可能です。3名以降の方は「一般」種別となります。
・予め2名様を社内にてご調整をお願いします。3名を超えた場合は、再度お申し込み手続きを行っていただく場合がございますのでご了承をお願いいたします。
■PayPalをご利用される方へ:
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