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2024年11月2日(土)に「現場でできるユーザビリティテスト 〜演習編」を開催しました。
講義と演習を組み合わせた半日のプログラムです。
はじめに、講師の下郷さんからユーザビリティテストの基本についての講義がありました。
続いて演習です。今回は、無料でも使えるノーコードでAIを開発するウェブアプリNode-AIを評価対象としました。運営スタッフで評価対象を探す中で、「公開されていて機密ではない」「無料で使える」ということでこちらを選びました。
開発に携わるNTTコミュニケーションズ様のNode-AI開発チームに対象ユーザーの確認、タスク設計、当日の機材準備・会場設定など、多大なご協力いただきました。
対象ユーザーが「誰でも」ではないので、今回は、一般の方から対象ユーザー想定の条件に合う人をテスト協力者をリクルートしました。
演習では、5チームに分かれて講師の作成したタスクとスクリプトに基づいてテストしました。
テストそのものは短い時間でしたが、各チーム二人実施することで、いろいろ見えてきたこともあったと思います。
最後にから各グループ「重大な問題3つ」の発表と講師からのコメントがありました。
自分のよく知らないプロダクトの評価で、事前学習など大変だったかと思います。
参加者からは、「実習形式で、自分で手を動かしながら振り返りできた」「知り合いではなく初対面の方にテストしていただくことができ、進行方法なとが参考になった」「自社製品ではないのでフラットな気持ちで取り組めた」などの声をいただきました。
自社以外のユーザビリティテストを見る機会というのはあまりないと思います。今後もセミナーを活用して研鑽を積んでいただければと思います。
人間中心設計(HCD)やUXデザインを進めていく中で、お客様価値や利用状況を考慮して作った製品やサービスが、わかりやすい・操作しやすいというのは大事なポイントになります。
製品やサービスの使いやすさを確認して改善する手法としてユーザビリティテストがあります。想定する利用者に近い属性の人に操作してもらい、それを観察して問題点と原因を見つけていく方法です。
このセミナーでは、講義と演習を対面で実施します。次のいずれかに当てはまる方におすすめです
・使いやすさについてお客様の意見を聞くことはしているが、操作テストはしていない
・操作テストはしているが操作者の感想を聞くだけになっている
・ユーザビリティ評価の概要は知っているけれど、ユーザビリティテストの経験がない
演習ではウェブアプリを評価対象とし、講師が設計したユーザビリティテストの「モデレーター(司会進行役)」「観察者」を体験します。準備すべき事柄や観察時の着眼点などを体験的に学習していただけます。
■日時:2024年11月2日(土)13:30-17:30(受付開始:13:10)
■会場:大手町プレイス ウエストタワー28F セミナールーム(最寄り駅:大手町駅)
東京都千代田区大手町2-3-1
*オンライン配信はありません
■参加費:
HCD-Net正会員・賛助会員:15,000円
HCD-Net学生会員:10,000円
一般:20,000円
一般学生:15,000円
■定員:25名(先着順)
■主催:特定非営利活動法人 人間中心設計推進機構(HCD-Net)教育事業部
■プログラム:
1.オープニング
2.講義
・ユーザビリティ評価概論
・ユーザビリティテストとは
3.演習「ユーザビリティテスト」
*グループにわかれて実施します
4.クロージング
■講師:下郷雅子(しもごう まさこ)氏
株式会社リコー デジタル戦略部デジタル技術開発センター
新規事業開発におけるコンセプト検証やユーザビリティ評価などの業務に従事
HCD-Net認定人間中心設計専門家