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2010年度 第4回HCD- Netサロン「感性とHCD」を、10月22日(金)に、KDDIウェブコミュニケーションズ社のセミナールームにて開催しました。「感性とHCD」は今回が3回目のサロンになります。今回はziba tokyoの平田 智 彦氏と、プロジェクト工房の須田 冨士子 氏をお呼びし、感性視点による取り組みをご紹介いただきました。
平田氏曰く、「〔良い〕デザインは多々あるが、〔好きな〕デザインはあまりない。」というご指摘。ユーザーの心に響く「共感」を引出すためは「感 性のスイッチ」が必要であるとの示唆に富んだお話をしていただきました。感性のスイッチを入れるためには,ユーザの捕らえ方を変えないといけな い。その上で,ユーザとのコミットメントを共有するようなアプローチが大事である、とのことでした。
須田氏は、場の中で人を見ることが大事である、との点を指摘されました。人がいる場のバウンダリー(境界)の中も外も観る。観て,ユーザとかか わって、「イノベーションの種」を発見する...という取組みが大事であるとのことです。イノベーションの種としは「匂い」なども大事な要素である。 つまり嗅覚の記憶など、感覚器官の活用を例示していただいた点は大変面白いと思います。
今回のサロン「感性とHCD」では、状況(コト)の中で人を観ることと,五感で感じることの2通りでイノベーションの種(=感性のスイッチになる もの)を発見することができるというわけです。
今後もHCD-Netでは、感性とHCDの関わりについて、サロンで取り上げて行きます。またサロン以外にも感性に関するSIG活動を行っており ます。参加ご希望の方は事務局まで「感性SIGに参加希望」のメールをお願いします。(松原)
「感性」をテーマにした第3回目のサロンです。今回も,HCDの視点から「感性」(もしくは感性価値創造,感性デザインなど)を考える場としたいと思います。〔感性に訴えること〕とは,また〔感性視点におけるモノの価値〕とは等々,「感性価値」はデザインの重要な要素となりつつあります。更に〔感性価値を測定する〕ことや〔Hedonic Quality(快楽的品質)との関係〕など,視野は広がりつつあります。
今回は,株式会社 ziba tokyo代表の平田 智彦氏と,株式会社プロジェクト工房の須田冨士子氏をお招きし,感性と人間中心設計の可能性についてホットな議論をしたいと思います。(幹事:伊藤,松原)
■日時: 2010年 10月 22日,18:30より(仮)
■場所: 麹町,KDDIウェブコミュニケーションズ 6Fセミナールーム
参照URL http://www.kddi-webcommunications.co.jp/corporate/map.html
※20時以降の遅参はできません。
■主催: HCD-Net
■参加費: 会員;2,000円 一般;5,000円 学生;2,000円(学生会員は1,000円)
※参加費は事前振り込みをお願いします.(お申込みいただいた方にご案内)
■定員: 40名 定員に達しましたありがとうございました。
■構成
18:30-18:35 幹事挨拶(松原)
18:35-19:25 平田 智彦 氏 「Authentic Experiences」
19:25-19:35 休憩
19:35-20:25 須田冨士子 氏 「場と感性」
20:25-20:45 全体ディスカッション
20:45-20:50 幹事〆の言葉(伊藤)
※ 終了後,有志で懇親会を行います.(参加自由,参加費自己負担)
平田氏略歴
愛知県立芸術大学デザイン専攻卒、キヤノン株式会社、ziba本部、株式会社AXISを経て現職。
須田氏略歴
米国ウエスト・フロリダ大学で学んだ後、米国東部にてフリーランス通訳として勤務。1991年帰国。米インターフェースや米スチールケース日本支社で総務・人事、物流、マーケティング、営業、ワークプレイス・コンサルティングなどに従事。2004年に独立し、2006年に株式会社プロジェクト工房を設立。現在場の指導者、日欧米の文化とコミュニケーション・ガイド、コーチとして認知されている。グローバル・イノベーター・ネットワークの中、日欧米企業の新商品開発、事業化に伴う行動観察のリサーチ、パワフルな人達のウェブやイベントを通じたマーケティング・コミュニケーションの支援を行っている。
■参加申込方法
定員に達しました。ありがとうございました。